弐拾壱(//) ページ24
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中は大きな遊園地もどきになっていて、今降りた場所は広場みたいになっている。
?「あ?何だよお前、何処から……」
手を付けた主犯格であろう細身の男は睨んで来た。此奴らは任務の邪魔をしているのか。関係ないが…、
結「任務の邪魔だ!!」
すぐ日輪刀を持ち直し、主犯格の元へ走り間合いを詰める。刀を振るったが、ギリギリのところで避けられてしまった。
結「避るな。妨害が…」
?「(早い、しかもあれは日本刀の大太刀。あれを持っていながらあの速度とは)」
目標を変え、脳みそが丸見えの筋肉野郎の元へ走る。そいつは此方を見たけど、攻撃させる間を与えず速力に身を任せ飛び蹴りをくらわせた。
そりゃあもう結構重めに。脳みそ野郎を一瞬にして、壁に叩きつける。
結「炭治郎!現在状況説明!」
炭「はい!今回、任務でヒーロー科一年生徒護衛の際、突如
結「よし、善逸!生徒は今何処だ!」
善「はひ!霧みたいなやつに飲み込まれて建物内に散らばってますっ!」
結「注意しろ。近くに鬼もいるんだぞ!」
善/炭「っはい!!」
?「……ちっ、余裕ぶりやがって…」
手の男が隣から出て来た黒い霧の奴と、何かを話していた。頷いたような動作後、霧を広げる。
霧の中から出て来たのは、複数の…鬼、鬼。
固唾を飲んだ。外での気配だった。此奴らは鬼を手下にして仲間にしているのか…。一体何人が犠牲になってしまったんだろう。
そう呆然としていると、鬼に紛れて見覚えのある顔が見えた。それは十二鬼月の…、
結「…哀絶?」
哀「哀しい、哀しい…。無柱、助けてくれ」
主犯格の男に首を四本指で掴まれた上弦の肆、半天狗の哀絶がいた。
?「なんだよ。知り合いか。黒霧、あいつ連れて来い」
黒「し、しかしアレは今…」
?「今だからだ。早く連れて来い、…殺すぞ」
哀「や、止めてくれ。奴は…ぅぐ」
何かを言おうとした哀絶の首が、ギチギチと音を立てて締められる。雑魚鬼を次々となぎ倒していると、ヒーロー科の生徒の四人が走って来た。が、正直邪魔。
結「来んな。周りうろちょろされたら迷惑だよ!」
?「…んだと!?」
無視して鬼の頚を斬り落とす。数が思ったより多い。脳みそ野郎に捕まっていたプロヒーローは、生徒たちに運ばれて行くのを横目に、哀絶の救助へ。
?「…こいつはくれてやる」
主犯格者の男は哀絶の首から手を離し、僕の元に強く押した。突き飛ばされた哀絶を受け止める。
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Graecia devil sardine(プロフ) - けろけろさん» 誤字のありがとうございます。作った後に何度も読み返してはいるのですが、それで気付かない時もあるので、その様に教えて頂き感謝します。 (2020年2月3日 22時) (レス) id: 890b359372 (このIDを非表示/違反報告)
けろけろ - 参話の台詞でヒーローはこういう時、どうするんだい?がどうするだい?になっています。誤字じゃなければすみません…。応援してます (2020年2月3日 22時) (レス) id: 4b35f08325 (このIDを非表示/違反報告)
Graecia devil sardine(プロフ) - 雷さん» コメントありがとうございます!月を眺める描写の際、はっと件の曲を思い出して使用しました。 (2019年12月1日 1時) (レス) id: 890b359372 (このIDを非表示/違反報告)
雷 - こんにちは、ところで拾陸で結樹さんが歌っていた曲って東方プロジェクトの「月に叢雲華に風」ですか。応援してます (2019年12月1日 0時) (レス) id: 9c3c6c7419 (このIDを非表示/違反報告)
Graecia devil sardine(プロフ) - 零音 渚さん» はい!アンヘルでは結樹の過去に関連しそうな言葉があったので、彼らしさを表した「必死になって」を入れました。 (2019年11月18日 19時) (レス) id: 890b359372 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Graecia devil sa-thin | 作成日時:2019年10月17日 1時