【鬼滅の刃】鬼殺隊最強の(元最年長)無柱はヒーロー嫌い。

拾(休暇とパーティー) ページ13

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翌日、よく眠れた。今は朝の6時くらいか。
此処は僕の屋敷、柱達もそれぞれにこの大きな屋敷を持っている。皆、前と全く変わらない構造だ。

結｢出掛けよう…｣

ペット達に餌をやり、胡蝶蘭柄の櫛で隅々まで髪を解く。何で櫛持ってるんだって？何でか知らんが去年、実弥がくれた。

？｢兄さんの髪、ふわふわだね｣

結｢そうそう、猫っ毛って大へ……え｣

聞いた事のある声に背後を振り向くと、一つ年下の霞柱。時透無一郎が私服で立っていた。てか、

結｢いつからいたの｣

む｢兄さんが髪を解き始めた時から｣

怖いよ！！通りでな〜んか視線感じるなー、とか思ってたよ。それが無一郎だったなんて二つの意味でびっくりだよ。

む｢僕がしようか？｣

結｢大丈夫。これくらい自分で出来る｣

そそくさと前を向き、髪を解く事に専念する。ある程度解いて櫛を下ろしかけた時、後ろから無一郎が脇腹から腕を伸ばして抱きついた。

結｢え？むいちろーくーん？どしたのー？｣

流石に驚きを隠せない。無一郎は顔を髪に埋め、匂いを嗅ぎ出す。こんな趣味があったのか。

結｢うーん無一郎、少し離れてくれない？髪が結えない｣

む｢…うん｣

そう言い、素直に離れてくれた。良い子や。
ハーフアップにして、赤い組紐を取り出し結ぶ。次は着替えか。滅多に屋敷から出ないから、服は少なめなんだよね。適当に黒系を選んだ。

む｢ハロー○ティと短パンって…｣

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大きな商店街へ。面を付け帽子を深々と被り、無一郎と肩を合わせ歩いていた。傍を歩いていた人は通り過ぎる度、足を止めて赤く染めた頬で振り返って来る。残念ながら僕らは男だ。

む｢生の兄さん見れるなんてラッキーじゃない？｣

結｢関係ない人達には分からないよ。どのお店行く？｣

む｢じゃあ…｣

無一郎が何か言おうとした時、見覚えのある顔を見つけた。

｢もう少し、右に寄ってください｣

？｢はい｣

結｢あ、錆兎｣

錆｢…結樹さん？｣

義勇と同じ水柱の錆兎。昨日の柱合会議では見なかったけど、まさか撮影を受けてたとは。錆兎は僕らに気付いた途端、嬉しそうな顔で近付いて来た。

錆｢久しぶりです！｣

結｢フリーだから敬語外して｣

錆｢いえ、一応憧れの人ですから！｣

結｢……今から無一郎と何処か行こうと思ってたんだ。この後暇なら一緒にどう？｣

錆「！はい、是非お供させて頂きます！！」

最近会ってなかったし、久々に錆兎と話したいしな。

む｢(せっかくのデートチャンスが…)うん｣

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