【鬼滅の刃】鬼殺隊最強の(元最年長)無柱はヒーロー嫌い。

玖(//) ページ12

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10年前のあの日。少年院に入れられてしまった時、救ってくれたのが耀哉様だった。何故、少年院に来たのかとかは分からないけど。彼は僕を見た瞬間、従業員の男に向かって怒鳴っていた。｢この子は無実だ！何故、此処にいなければならない！あのニュースの事は全くの無関係だ！｣と。
それから数日かして、真犯人が見つかったと報道された。メディアや警察は其方に目が行き、僕を探らなかったおかげでテレビに映らずに済んだ。
ただ、未だ陰で敵扱いしている者達を除いて…。名前と顔を公開されなかったのが、唯一の幸いだろう。

耀｢ごめん、本当に…。私が早く見つけていれば、今頃兄さんは、世間から敵なんて、言われなかったのに…｣

耀哉は一途の涙を流す。持っていたハンカチで、彼の涙を拭いてやることしか出来ない。

結｢安心しなよ、耀哉。例え世間が僕を悪く言おうと、貴方が真実を知っているだろう？｣

耀｢……うん｣

結｢それに、貴方の考えには賛成しているぞ｣

耀｢そう、…なのかい？｣

結｢ヒーローは嫌いだが、組織を知り渡らせ更なる戦力を得る。つまり後輩、弟分達が増えて行くわけだ。慕われるのは嫌いじゃないし、面倒を見るのも好きだよ。貴方を含め柱も継子も皆…｣

世間の戯言なんて気にしない。例え世間が何か言おうと、僕も皆も許さないけど。僕は数歩テーブルから離れ、心臓に手を当てお辞儀する。

結｢…耀哉様に助けて頂いた命、今世も鬼殺隊の為、貴方の為に尽くしましょう。そして、鬼殺隊がヒーロー同様謳われるその時まで…｣

今度こそ貴方を、後輩達を守り抜く。
もう二度と、あんな思いはしたくないのだから。


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オマケ
《宇隨と不死川の酒呑み会》

その頃の二人はと言うと…、

実｢なあ宇隨ィ、テメェ好きな奴誰だァ？｣←出来上がり

すっかり酔いどれた不死川が、空の徳利を片手に宇隨に尋ねた。

天｢ああ？そんなん決まってんだろ？まきをと〜、須磨と〜、雛鶴と〜…｣←出来上がり

此方も酔いどれた宇隨が酒瓶を抱え、好いている者の名を挙げて指を折って行く。

天｢あと〜、結〜｣

実｢はあ〜？テメェいすぎだろォ、この変態筋肉野郎ォ〜｣

天｢へっへっへぇ〜、どうだ敬え〜。てか、お前には居んのかよ〜？｣

実｢居るわァ！結樹様ただ一人に決まってんだろォ？｣

天｢おいおい結はとっくに俺の嫁だ〜｣

実/天｢｢｣｣ｶﾞﾀｯ

この一言で完っ全に醒めた二人は、後にすごい形相で無言の取っ組み合いを始めたとか始めなかったとか。

拾(休暇とパーティー)→←捌(//)

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