幼馴染『山田二郎』

ごわ ページ5

授業が終わり俺は真っ先にAのところへ行って腕を掴み無理矢理連れていく


『ちょっ!?!』



周りはザワザワしていたがそんなことは知らない


人通りが少ない階段のところまで行き手を離す



「…」


『…あ､あのー…』


「なんで…ここに」



振り向き相手の目を見て話す




『えーっと…いや､転勤というかなんというか…』


「…戻ってきたんだ」


『ただいま｡…でいいのかな?じろ君』


「ふはっ…懐かしいなその呼び方｡おかえり」


『久しぶりだね､見ない間にめっちゃ大きくなったね｡小学の時は私の方がすこーし大きかったのに』


「これでもう子供扱いできねぇだろ?」


『弟ができたみたいで楽しかったのになぁ｡…ねぇじろ君』


「なんだよ」


『今日すぐに家に帰らなきゃっていう用事ある?』


「別にないけど?」


『なら学校案内してよ､ね?』


「まぁそんくらいなら」


『よし決定!!それじゃ早く教室戻ろっか』


「おう」








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俺らが教室に戻ると視線が一気に俺らに集まる


俺はそれを無視して席についた



「おーいじろー!あの子にいきなり告ったのか?」


「ちげぇよ｡小学ん時に同級生だったんだよ」


「おっじゃあ幼馴染ってやつ?」


「…まぁな」




顔を隠すようにして机に突っ伏す




…またあいつと会えるなんて



すげぇ嬉しい



ダメだ…勝手に顔が緩む







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