幼馴染『山田二郎』

ろくわ ページ6

「なぁ､昼は?」


『お弁当持ってきた､じろ君は?』


「俺も｡じゃ一緒に食おうぜ」


『うん』


「え〜!二郎君だけずるーい!!私達もいいよね!!」


「なら俺達もいいよな二郎!!」


「なっ…お前らあっちいって食えよ!!」


「お前のAちゃんじゃねーしいいじゃん､ね?Aちゃん」


『私はなんでも』


「よしじゃあ決定!!」


「…」


「なぁに拗ねてんだよじろくーん?」


「その呼び方やめろって」


『はははっ､はいはい｡早く食べよ』




…2人で食いたかったなんて…言えねぇしな



まぁ放課後に学校案内するし…いいか






「あ､Aちゃんのお弁当美味しそう!」


『ま…お母さんが作ってくれてるよ』


「へえ!いいな〜､二郎君はお兄さんが作ってるんだっけ?」


『あ､そうなの?えっと…一郎君…だったっけ』


「そう､今は兄ちゃんとくそ弟と3人で暮らしてるし」


『くそ弟って…三郎君のことでしょ｡あんなに可愛いのに｡今は中学生かな』


「なんかAちゃん山田家に詳しいね?」


『昔よくじろ君と遊んだからさ､一郎君とも一緒に遊んだよ』


「え〜いいなー!二郎君のお兄さんってあのThe Dirty Dawgのメンバーだったんだよ!!今はBuster Bros!!!のリーダーだしね〜二郎君はそのメンバーの1人だし!!」


『へえ､知らなかった｡名前は聞いたことあったけど』


「えっ!?知らねぇのかあの伝説のメンバーのこと!!」


『…え?し､知らなかったらやばい感じ…??』


「やばいんじゃね?」


『そっか…』


「んな落ち込まなくても」




軽く笑いながらクシャりと頭を撫でる
Aは少し笑い"ありがとう"と言った




「なんか2人お似合いじゃね?」


「ばっ!?おっお前何言って!!」


「わかる〜!二郎君とAちゃんってすごくお似合いかも!!」


『そんなことないよ､二郎君にはもっといい人いるよ』





…今の言葉は…なんだ､フラれた??




「うわぁ二郎お前フラれたな」


『えっいや』


「二郎ーいるか」


「あ､二郎先生に呼ばれてんぞ」


「はぁ…たく」


『いってらっしゃい』


「二郎君の代わりにお弁当食べておくねー」


「なっ!!兄ちゃんの弁当勝手に食うな!!」


「おーこわっ」


『…今でも変わらないな』


「何か言った?」


『んーん､早く食べよ』









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