検索窓
今日:8 hit、昨日:23 hit、合計:397,001 hit

第十一話 ページ13

「ったく、油断も隙もありませんわ。」

眠る少女を太宰から引きはがし抱きかかえるナオミ。

床の上に直に座らせられている太宰。それを冷たい目で見つめる探偵社員。

「だから誤解だってぇ。」

「黙れこの幼女趣味包帯消費男が。」

「いくら自分がスカウトしたからって…。」

「最低ですね。」

太宰の心に探偵社員達の言葉はグサグサと突き刺さった。


「私は決してAが可愛くてつい盗聴器を仕掛けたとか、抱きしめたいほど好きだとか。

 もういっそこのまま心中したいとか思ってはいないよ!」


「…うわぁ…。」

その場にいた太宰と少女以外の全員がドン引きした。

「Aちゃんはしばらくうちで預かりますわ。

 ね、兄様?」

「そのほうがいい。」


「え、ちょっと!

 何勝手に…!」


「社長命令だ。」

急に現れた武装探偵社の社長、福沢諭吉は言った。


「…はい…。」

太宰は肩をがくっと落とし、残念そうにしながら首を縦に振った。

第十二話→←第十話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (405 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
361人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

にゃあめ - やつがれ君分かってて渡したのか……推し優しすぎだろ………すきぴ (2021年2月11日 20時) (レス) id: bcb659b3e6 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - いえいえ (2019年8月21日 17時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
ごごねこ(プロフ) - 黒薔薇さん» アアアアアア!ありがとうございます!ですが描きなおしたのが勿体ないのでこのままにします!ごめんなさい!!!!!! (2019年8月21日 16時) (レス) id: 62117aa9f8 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 『http://uranai.nosv.org/uploader/common/2/e/4/2e42882cc29720f8f1d22c4dd5fa2317.png』 (2019年8月21日 16時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 勝手に保存しちゃってごめんなさい (2019年8月21日 16時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:午後の猫茶 | 作成日時:2016年6月29日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。