第十一話 ページ13
「ったく、油断も隙もありませんわ。」
眠る少女を太宰から引きはがし抱きかかえるナオミ。
床の上に直に座らせられている太宰。それを冷たい目で見つめる探偵社員。
「だから誤解だってぇ。」
「黙れこの幼女趣味包帯消費男が。」
「いくら自分がスカウトしたからって…。」
「最低ですね。」
太宰の心に探偵社員達の言葉はグサグサと突き刺さった。
「私は決してAが可愛くてつい盗聴器を仕掛けたとか、抱きしめたいほど好きだとか。
もういっそこのまま心中したいとか思ってはいないよ!」
「…うわぁ…。」
その場にいた太宰と少女以外の全員がドン引きした。
「Aちゃんはしばらくうちで預かりますわ。
ね、兄様?」
「そのほうがいい。」
「え、ちょっと!
何勝手に…!」
「社長命令だ。」
急に現れた武装探偵社の社長、福沢諭吉は言った。
「…はい…。」
太宰は肩をがくっと落とし、残念そうにしながら首を縦に振った。
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にゃあめ - やつがれ君分かってて渡したのか……推し優しすぎだろ………すきぴ (2021年2月11日 20時) (レス) id: bcb659b3e6 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - いえいえ (2019年8月21日 17時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
ごごねこ(プロフ) - 黒薔薇さん» アアアアアア!ありがとうございます!ですが描きなおしたのが勿体ないのでこのままにします!ごめんなさい!!!!!! (2019年8月21日 16時) (レス) id: 62117aa9f8 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 『http://uranai.nosv.org/uploader/common/2/e/4/2e42882cc29720f8f1d22c4dd5fa2317.png』 (2019年8月21日 16時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 勝手に保存しちゃってごめんなさい (2019年8月21日 16時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:午後の猫茶 | 作成日時:2016年6月29日 0時