PARALLEL１ ページ1
＿＿少し、困ったことがあった
いや少しどころじゃないな
私は黒猫を助けるために道路に飛び出し、車に撥ねられた
あー、これ確実に死んだな
と思い、一つ瞬きをした瞬間だった
真っ白な空間に私は寝そべっていた
天国か、これが天国なのかぁあー！！
私は起き上がる気力さえないため、視界は横のままだが辺りを見渡した
どこまでも続くような真っ白な空間だ
自分の存在がちっぽけに感じる
『＿＿お前は、私の気紛れに選ばれたようだ』
｢えっ、なにこれ、神？神様？｣
上から聞こえるはずなのに、その声はまるで脳内から直接呼びかけているような
そんな不思議な感覚になった
『神……人間は私達の存在をそう呼ぶらしいな』
｢ほら条件を話せ条件を｣
『今神って言ったよな？』
｢神には期待したことないからね｣
『……消えたくなければその口を閉じろ』
私はお〜こわっとボソリと呟くと、流石にまだ消えたくないから口を黙って閉じた
神はわかりやすく大きくため息をついた
『こんな生意気な人間を見たのは久々だ
偉大なる存在を前にして怯まず、むしろ挑発的だな』
｢自分で偉大なるって…ぷっふぅー｣
あ、やべっ
上からの声がスッと止んでしまった
これは私終わったか…？
すると、上から悪役のような笑い声が聞こえてきた
神にかけて……魔神のような声だ
『＿＿良いだろう。気に入った
どうやらお前は【コードギアス】という世界に酷く執着しているようだな』
｢えっ、なんでそれを…｣
『私は全知全能の神だ。知っていて当然だろう』
……ドヤァアという効果音が聞こえそうだ
『そこでだ。お前がもし、コードギアスの世界に行けるとしたらどうする？』
｢行く｣
私は即答で決断を下した
そして数秒間の静寂の後、神は『はあぁ…』と大げさにため息をついたのだ
なんかおかしい事言いましたかね？
『＿＿そうだ、後先考えない馬鹿だった』
｢おい神今の聞こえたぞ｣
『聞こえるように言ったんだよ馬鹿』
｢ばっ…！！貴様降りてこいやああ！！！｣
『お断りだ。馬鹿が移る』
｢全知全能が何言ってんすか！？｣
私はハッとし、口元に触れた
久々に、大声を出した気がする
久々に【楽しい】という気持ちに浸った気がする
何か不思議な気分だった
『＿＿AA。至って平凡な高校二年生
無難な人生に飽き飽きしていたが、ある日黒猫を庇ってその人生を終えた』
｢別に災難がなかったわけじゃないけど｣
『＿＿心を揺さぶることが無かった』
まるで心を読まれているようだ
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まゆ - 面白かったです(≧∀≦)楽しくて、ずっと笑ってました(≧∀≦)続きが、すごく気になります(≧∀≦)これからも、頑張って下さい(≧∀≦) (2018年5月18日 0時) (
レス) id: e4c62973b8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬんもも(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！かなり気まぐれにやっていますので、暖かい目で見ていただければなと思います！ (2017年10月26日 1時) (レス) id: 73c8b6138f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 面白いです!!更新お待ちしております!!!!!! (2017年10月19日 16時) (レス) id: a55015a6ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬんもも | 作成日時：2017年8月23日 0時
