☆37話 ページ38
雪村side
Aは俺達の姿を見た途端、冷たい表情に変わった
そんな冷たい顔をしても怖くないっての!
どうやら自分の状況を分かってるみたいだな
『貴方達、また私を呼び出すなんて今度は何?女嫌いの貴方達が私に関わる必要はないでしょ?』
Aは冷たい表情をしたままそう言った為、昨日の時とは別人みたいだな...
それに...痛い所を突いてくるな...
この女は普通の女とは違い、意外と強気だった...
なかなか手強い女だな...
総介「単刀直入に言わせて貰う。サッカー部に入るな」
浪川「俺等の居場所をお前なんかに取られてたまるかよ」
その時、黙っていた総介が口を開いたかと思えば今度は浪川が口を開き、Aを軽く睨みつける
あいつが言ったら大抵の奴等は怯えて何も言えない
そう...大抵の奴はこれで仕留められるんだがな
『......』
二人にこう言われるもAは黙って見ているだけ
普通ならうつむいたりするはずだが...
その時、Aがため息をつきながらも静かに口を開いた
『ハァ)......で?』
浪川&雪村&総介「「「はっ?」」」
俺等は思わず目を丸くした
だって...まさか、こんな返答が来るとは予想外だったからだ
『言いたい事はそれだけかしら?まぁ...私の事が嫌いなら別に構わないわ。でも貴方達を見ているといつも三人だけ行動していて、みんなの仲間に入らずにいて...なんて言うか...顔は寂しくないって感じだけど背中がとても寂しそうに見えるわ』
総介「...っ、それは...」
Aの言う事は正論だった為、俺達は何も言えずにいた
総介も言いたい事が言えず、思わず黙り込んでしまい、俺もAの言う事が正論だと思い、黙って聞いていた
浪川「...」
しかし浪川だけは何を言わず、ただAを見つめていた
よし、俺も何か言わなくちゃ!
雪村「あんt」
バチッ
『あっ...停電だわ』
俺が言いかける前に停電が起きてしまった
ったく...肝心な時に停電かよ...!!
ちなみにAは怖がる素振りも全く見せていない
すげぇな...普通なら怖がるはずなのに...
浪川「くそっ...何も見えねぇ」
確かに...その通りだな
俺等がいるこの場所は誰も使っていない準備室でしかも誰にもバレない様にカーテンを閉めてしまった
こうなるんだったらカーテンを閉めなきゃよかったな...
浪川「お前等、一歩も動くんじゃねぇぞ!」
浪川に言われ、俺達は一歩も動かない様にしていた
まあ、確かに動いたら危ねぇしな...
ヒュー
その時、風鳴りが聞こえてきた
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2017年4月15日 9時