第十二話 赤○side ページ13
さっき通りかかったラーメン屋の前に来て僕は足を止めた。光樹が驚いたように目を丸くしている。
「ここ……?京都にも同じ店あるの?」
……ない、けど、美味しそうだったから、と言おうとしたのに口から出たのは何故だか嘘。
「……あるさ、実際に行ったのは一度だけだけどね」
「征でもこーゆー店来るんだね。もっとこう、なんていうか……ナイフとフォークを使うようなお店行くのかと思ってた」
やっぱりわかっちゃうのかそういうの。さすが光樹だな。それとも僕がわかりやすいだけだろうか。なんとなく悔しい。
「……イメージ通りじゃなくて悪かったね。父上にはそういう所に連れていかれるけど、僕はむしろファストフードとかのほうが好きだ」
少しトゲのある言い方になっちゃった。気まずい沈黙が流れるかと思いきや、光樹がにっと笑って口を開く。
「そっか!変なこと聞いてごめんなー。俺の趣味ばれてんのかと思って動揺しちゃっただけだから気にしないで。ラーメン、大好きだよ」
光樹は何も気にしてないみたいに微笑んでぐっと親指を立てた。
「……別に、気にしてない、から……」
すてきな笑顔に見つめられて、何故だろう、心が跳ねる。
光樹がお店のドアにてをかけて言った。
「ならよかった!……お、並んでないラッキー」
自分の鼓動がうるさく鳴り響くから光樹の声が聞き取れない。ああ、顔が熱い。こんな感覚、はじめてだ。
光樹が不思議そうにこちらを振り返る。
そして、僕に一歩近づきーー。
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ゆいち(プロフ) - 星覇みこさん» コメントとご指摘ありがとうございます!フラグ立てておきました (2014年10月21日 20時) (レス) id: c9180f04a4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいち(プロフ) - 柚樹@コチョウラン(*∂ω∂)アキちゃん廃。さん» コメントありがとうございます!ご指摘ありがとうございますフラグ立てておきました。赤降尊いです(´ー`*) (2014年10月21日 20時) (レス) id: c9180f04a4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいち(プロフ) - 立野谷真さん» コメントありがとうございます(^^)頑張って更新しますのでよろしくお願いします! (2014年10月21日 20時) (レス) id: c9180f04a4 (このIDを非表示/違反報告)
星覇みこ(プロフ) - 一応BのLなので、18禁フラグ立てた方がいいと思います。せっかくいい作品なのに、違反報告されてしまうともったいないですから… (2014年10月21日 20時) (レス) id: 80a9ba8abd (このIDを非表示/違反報告)
柚樹@コチョウラン(*∂ω∂)アキちゃん廃。(プロフ) - 赤降好きさんですか!?最高ですよね!可愛いです//←本当に最近メジャー?になってきて嬉し寂しいですwwですが腐 向けなのでフラグをたてていただきたいです!!たててください!美味しいのありがとうございます←← (2014年10月21日 19時) (レス) id: 8824f7f364 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆいち | 作成日時:2013年12月14日 12時