【薄桜鬼】忘れるな。何があろうと

色男 ページ16

貴女｢はいはい。誰だー？｣

玄関先に一人の男が立っていた

その人の髪は綺麗な赤毛で目は吸い込まれそうなぐらい澄んだ黄色

この人恋文とかよく貰うだろうな。と思ってしまった

｢お、おい？｣

貴女｢！？な、なんだ？｣

｢俺ここで稽古したいんだけどいいか？｣

貴女｢あぁ。大歓迎だ

俺は美鈴A

あんたは？｣

｢原田左之助だ｣

貴女｢原田か。宜しくな｣

原田｢あぁ｣

すると原田は私の顔をじっと見つめてきた

貴女｢どうかしたか？｣

原田｢あっ。悪りぃ

すげぇ綺麗な顔してたからつい｣

貴女｢なっ！？何言ってんだよ！俺は男だ！！｣

つい声が裏返ってしまった

けど本心では嬉しかった。女子は綺麗や可愛いなど言われたら嬉しくなるのは当然

原田｢そうなのか！？それりゃ悪かった｣

貴女｢なぁ｣

原田｢なんだ？｣

貴女｢俺。女に見えるか？｣

原田｢あぁ。何で男装してるんだろってな｣

貴女｢そうか｣

夜になり鏡で自分の顔を見てみた

貴女｢この顔ですよね…問題は｣

言葉遣いは男だけれどもやはり性別は変えられない

貴女｢(ﾊｧ…

どうしましょうか｣

｢お兄ちゃーん｣

おっまた来たか

貴女｢どうした。入れ｣

沖田｢誰も居ないよね…

とりゃ！｣

元気のいい声と共に総司が飛びかかってきた

貴女｢うぉっ！？

まだ元気なのかよ…｣

沖田｢ﾍﾍｯ

今日はお兄ちゃんを独り占め出来る日だもん

元気に決まってるじゃん｣

全く。甘えん坊め

貴女｢まだまだ甘えん坊盛りはそろそろ寝る時間だ

寝るぞ｣

沖田｢わーい！お兄ちゃんの布団！｣

貴女｢人の布団なのに一番乗りするか普通…｣

沖田｢お兄ちゃん！早く早くー｣

貴女｢へいへい｣

その日は久しぶりに総司と寝た

寝付くまで適当に話をしていた

貴女｢寝顔は子供なのに……よくやりましたね｣

そっと総司の頭を撫でる

総司は夢の中だか気持ちよさそうな顔をした

貴女｢(ｸｽｸｽ

分かってるのでしょうか？｣

総司はきっと近い将来凄腕の武士になる

総司が大きくなったらどうなるのかな

大人になってもお兄ちゃん呼びとか抱き着いたりしないよね…？

そろそろお兄ちゃん。辞めさせよっと

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