＊＊素直になりづらい系カップル2【おそ松】

10.なぜ外に ページ9

A『ねぇ、おそ松ー』
おそ「何ー？」

A『ちょっと外に行かない？』


大分暖かくなってきた今日この頃。もう5月も終盤となり、気持ちよく過ごせる気温になるのはこの頃を過ぎると難しいだろう。

おそ「何で外出たの？」
A『ぶっちゃけ気分だよね。まぁ、デートだと思えばよくない？』
おそ「俺らいつも、お家デートしてるようなものなんだけど。」

晴れた空の下二人はふらふらと何の予定もなく単純に歩いていた。ふと、通りかかった公園に咲いていたデージーの花を見つけ、二人の目線が公園の方へ向く。

おそ「この花懐かしくねぇ？」
A『…何かあったっけ？』
おそ『花を見てたら、その花に芋虫がいたんだけど、お前がそれに気付いてなくて俺が指摘したら倒れたってこと。』
A『うわー、凄い懐かしい。』
おそ「まだ、虫駄目だっけ？」
A『目に見える足がない虫が無理なだけ。それ以外は問題ないんだけどな…』

せっかくだし、入ろうかというAの提案で、公園内のベンチに座った。他の公園と比べると少し面積が大きいこの公園は小学生がボール遊びをするのには最適な場所だった。今もサッカーをしている男の子たちが目の前をワイワイと通りすぎて行った。

A『最近、他の松たちはどう？』
おそ「あんま、変わってねぇよ？カラ松は相変わらずイタイし、チョロ松も求人雑誌読んでるらしいし、一松は猫に近づいてる気がするし、十四松もまだバタフライしてるし、トド松も相変わらずトッティしてるよ。」
A『高校卒業すると会わないんだよねー。元気そうで良かった。』

時々、おそ松は兄弟に会うらしい。全て偶然というのはのはやはり六つ子というのが関係しているんだろう。いや、関係してなかったら凄いを通り越して怖い。

おそ「なんか、眠くねー」
A『すごいわかるー』
おそ「このまま寝る？」
A『少し。』





おそ「やっぱ、危なくね？」
A『外で寝るとか危険だわ。帰ろう。』

結局俺らは何をしに行ったんだろう。そんなことを思いながらきた道を戻って行った。

11.序章→←9.アルバム

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す