愛しているから 中 ページ16
そこからは早かった。
彼がひたすらにものすごい早口で一言で
彼女が口を挟む暇などないほどに、
詩乃の魅力について語っていくだけだった。
「そうなんですよ、まず顔が可愛いんですよ貴女は!目は青みがかかっていて大きくて、鼻もすっとしていて、口なんて綺麗なピンク色ですし。髪もさらさらしてて見てるだけで触りたくなります。」
「げっ、幻太郎…?」
「性格だって、一見見た目はお嬢様なのに、話してみたらすごく人当たりがいいし。話題のチョイスとかも、いわゆる今時の若者が好きなものだって、小生のような一昔前のものが好きなものだって、その場に応じてちゃんと対応してくれるし…。なにより優しいんですから、チャラチャラした大学生なんてすぐにやられて…って詩乃…?」
「ちょっと…待ってっ、くださいよぉ…」
そこで初めてだった。彼が詩乃の異変に気付いたのは。
彼女は顔から耳まで、これほどかというまで赤くしていて、必死に腕で隠そうとしていたが全く隠れていなかった。
そんな彼女をみて彼は一度首を傾げたが、すぐに自分が何をしたのか思い出して顔が真っ赤になる。
「…あの、」
「…はい。」
「…明日からはちゃんと7時に帰ってきますから…。もう合コンなんて行きませんから…。」
「…ぜひそうしてください。明日は外食行きましょうか。」
彼らのケンカはそこらのカップルなんかじゃ敵わない。
いつだってお互いを愛している力は、人一倍なのだから。
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桜月花(プロフ) - 紺さん» たくさん送ってくださって本当にありがたいです!そこまで言っていただけると私もとても励みになります!ご愛読ありがとうございました! (2019年5月9日 22時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
紺 - 沢山送ってすみません!凄く素敵な作品でした!もちろん右のお星様押させて頂きました! (2019年5月3日 3時) (レス) id: de02aba2c8 (このIDを非表示/違反報告)
紺 - 幻太郎…惚れたわ結婚しよう() (2019年5月3日 3時) (レス) id: de02aba2c8 (このIDを非表示/違反報告)
紺 - 間違えて二個送ってますた。← (2019年5月3日 3時) (レス) id: de02aba2c8 (このIDを非表示/違反報告)
紺 - 家でげんたろ〜とか、だいす〜とか叫んでたら親に怒られました。全く、どうしてくれるんですか←すみません、悪いのは私です。 (2019年5月3日 3時) (レス) id: de02aba2c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜月花 | 作成日時:2019年2月8日 16時