ストレス(潤)10 ページ34
翔サイド
「昼食はちゃんと摂ってた？」
ぺったんこになってるお腹見ると少なくともここ1週間は確実にまともな食事はしてないはず。
夜がどうだったか正直俺自身バタバタしていて気がつかなかった。
潤「食べると...」
和「気持ち悪くなっちゃう感じ？」
コクンと力なく頷く。
まぁちゃんと食べないと胃腸の動きも鈍くなるし胃酸のバランスも悪くなるし。
ベッドに横になってる潤の顔色やっぱり良くないなぁ。
腹痛は治まったとは言え根本が解決されないことにはまたいつ胃痙攣起こすかわかんない。
仕事中に起きたらきっとまた潤自信なくしちゃうだろうな。
「やっぱりリンゲル点滴しよう潤。それでだいぶ楽になると思うし。腹痛と吐き気に関しては智兄に診てもらってそれからどうするか考えよう、な？」
点滴すると聞いてしょぼんとした顔をしたけど抵抗しないところみると本人も身体しんどいんだろうね。
「じゃぁ和に針刺ししてもらおうね。血管探してもらってる間にお腹診せてくれる？」
腕まくりをして少し潤との距離を縮めるとまた身体に力入っちゃった。
潤「さっき診たよ翔にぃ...」
俯いちゃった。
「さっきはお腹痛いのどこかなーって診たの。で、今は他に悪いところないかなーって。ほらお腹出して膝立てて潤。」
潤「えー大丈夫だもぉーん。」
和「そんな甘えた声出してもだーめ潤。ちゃんと翔にぃに診てもらおう。ずっと1人でしんどかったんでしょ？で、左腕は俺にちょうだい。」
和のほうへ左腕をぼーんと放り出して服もペロって捲くってくれた。
えーっともっと上まで捲くり上げて欲しいんだけどなぁ。
ズボンも腰骨の下辺りまでグイっと下げてほしい。
もうちょっと診察に協力的ならありがたいけど、これでも潤にしたら頑張ってるほうだよね。
「はい、ありがと。ズボンちょっと下げるよ。」
両手でズボンを掴んでグイっとずらす。
潤「ちょ、ちょっと翔にぃ。そんなに下げたらやだぁ。」
「やだぁじゃないの。お腹の診察するとき潤だってちゃんと腹部全体見えるようにするでしょ？」
黙っちゃった。
和「潤、アルコールでさっと拭くから冷たいよー。はいじゃ針刺すから動かないでね。よいしょーっと、ちくーーっ、はい入ったよ。」
潤「痛いぃぃー。」
和「もう痛くないでしょー？一瞬チクっとしただけなくせにー甘えん坊さんになったね。」
潤「むぅぅー。」
口とがらせて何か言いたそう。
「はいじゃ次はお腹ね潤。」
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作者名：ルパン
| 作成日時：2016年2月23日 20時
