ストレス(潤)4 ページ28
和サイド
なかなか言うこと聞かなくて...
というか放っておいて欲しいような潤。
潤「晩御飯作る元気ないから何か適当にあっためて食べてくれる？」
布団の中で具合悪そうな顔しながらそんなこと言われてもねぇ...
「そんなこと今はいいからさ。いつから具合悪くてこうやって吐いてるの？」
潤「大丈夫だって。」
体調のことを聞くと返事は決まって大丈夫、それだけ。
「大丈夫なことないから聞いてるの。とりあえずちょっと診せて。」
潤「診なくていいよ。大丈夫なんだからっ。」
ちょっといらついた声を出す潤。
仕方ないな、あんまり強引にしてキレられても怖い。
俺も着替えしたいし一旦そっとしておこうか。
「わかったよ、そこまで言うなら。後からまた様子見に来るね。何か持ってこようか？」
潤「だから大丈夫だってっ。」
機嫌がなおることなさそうだから部屋を出ることに。
着替えを済ませて何か食べようかなと思い階段を下りてると玄関が開いた。
翔「ただいまー。」
「おかえりなさい。」
翔「潤、どうしてる？」
あれ翔兄も気づいてたのか。
「吐いてたよ、俺帰ってきたとき。」
翔「やっぱり調子悪いんだ。いやここ最近なんか変だなとは思ってたんだけど。帰る前に雅から聞いてさ。あんまり昼ごはん食べてなかったって。あと、婦人科コンサル頼んだら俺と同期のドクターが来てくれて教えてくれたんだけど、昼休みに医局長に呼ばれたらしい潤。」
「え？どういうこと？」
まさか潤が仕事でミスするわけない、そんなこと絶対ない。
Aのことは確かにあったけれど...あれは身内だからついっていう...
翔「検査オーダーの数が多いから気をつけろって言われたみたい。」
いまいちピンとこない。
翔「他のドクターに比べて検査オーダーする数が多すぎるんだってここ最近の潤。正確にはAの一件以来。つまり自分の腕、信じれなくなってるんじゃないかってこと。」
Aのことそこまで堪えてたのか、気づかなかった。
1人で抱えて込んでしまっていたのならお兄ちゃんたち全員の責任だな。
「探してた洗面器ね潤の部屋にあったよ。しばらく辛かったんだと思う。認めたくないのか、大丈夫の一点張りだけど。今の状況で身体がもつわけないし。」
翔「あんまりこっちからいくと潤余計にかたくなになっちゃうことあるからね。特に今回は責任かなり感じてるみたいだし。俺の言い方が不味かったのかなぁ。」
翔兄まで落ち込まないでよぉー。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 925人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルパン
| 作成日時：2016年2月23日 20時
