兄達と旦那さんはスーパードクターズ 24 (ページ3)

今日:10 hit、昨日:14 hit、合計:759,789 hit

手足口病(潤)3 ページ3

和サイド

「どっからもらってきたの？」

頼まれた薬剤、めっちゃ重たかったんだけどぉーーー。
机の上にドサっと置いて手洗いしてる翔兄に聞く。

翔「うーん本人もはっきりわかんないけど、今週子供連れの患者さん多かったんだって。幼稚園くらいの年齢の。だから多分可能性としてはそのちびっ子たちが菌まみれだったってことだろうね。」

「今寝てるの？」

翔「いや痛みあっちこっちひどくて寝れてない。経口で薬も水分も無理だと思う。あの状態だと痛み相当だと思うから。とりあえずすぐに点滴つないじゃって明日検査して確定診断するよ。したところで特効薬ないから休養と栄養取る以外ないんだけど。」

なんか聞いてるだけでこっちが痛くなりそうだよ。

「でもとりあえず熱下げないと良くないよね？」

翔「うん、解熱剤すぐに打ってあげて1時間おきに体温測って下がり悪いようなら明日の朝まで待たずに救急に連れて行く。成人になってからの40度近い熱は危険だから。」

翔兄がまじめな顔して言うとなぜか緊張してしまう。
潤、ひどくならないと良いけど。

「じゃすぐにでも注射してあげなくちゃね。」

ドサっと置いた薬剤の入ったカバンを持ち上げてリビングを出る。

翔「帰ってきてすぐなのに悪いなー和。」

「そんなん良いよ。潤が大変なんだし、それに翔兄だって雅だって帰ってきてからずっと潤のこと看てるんでしょ？入るよー潤。」

雅「お帰りなさい。潤、大丈夫かな。」

珍しく雅が心配そうな顔をこちらに向ける。
いっつも前向きで一人明るい雅にこんな顔されると不安が一気に押し寄せる。

「大丈夫かぁ潤？すぐに痛み止め打ってあげるからもうちょっと頑張ってよ。熱と体の痛み以外は大丈夫なの？お腹の調子悪いとか吐き気とかは？だいぶ息上がってるなぁ。」

はぁはぁと布団の中から聞こえてくる。
首筋に触れると...うわーーー、これは高熱だわ。雅が心配するわけも理解できる。

隣でシリンジに薬を引いてる翔兄。

翔「ちょっと肩出してあげて。お尻の方が出しやすかったらそっちでも良いよ。」

Tシャツの袖を捲り上げて肩を出す。

「動かないでね潤。チクっとするけどこれで少しは熱下がると思うから。」

ていうか下がってくれないと困る。

潤「ううぅぅーー...」

しんどいよなぁ潤。頑張れー。