手足口病(潤)4 ページ4
潤サイド
肩にチクッと、いやもっと強烈な痛みが走って思わず腕を動かしてしまった。
というか反射的に動いてしまった。
和「おっとー危ない。」
翔「おっとっと。」
みんなが慌ててるのが伝わってくる。
「んんぅぅ...ったぁーーいの。」
雅「ちょっと痛かったのね、びっくりしちゃったか。一回針抜いたほうが良さそう？」
え？打ち直しは嫌だよ。絶対に無理。こんな痛いのもう一回は無理。
翔「いや、大丈夫だと思う。ちょっと思ったより深く刺さったかもだけど神経刺したりしてないから大丈夫だよ。もうちょっと我慢なー潤。しっかり腕固定しててあげて。」
雅「わかった。潤、頑張ってよー。」
「やぁー。」
じわーっと肩全体に広がる痛みがいやで腕を動かそうとしてもがっしり固定されてて動かない。
翔「あと3秒だけだから頑張れー。」
「むりぃーむりぃー。翔にぃのいじわるぅうーー。」
和「意地悪じゃないでしょー。お熱と痛いの飛んで行け〜ってしてくれてるんだよー。」
「痛いもん。ものすんごい痛いのーーー。」
翔「ほーらもうおしまい。ちょっとしっかりもんであげてくれる？」
雅「了解。」
雅兄が馬鹿力で注射したところグイグイ揉んでくる。
「いちゃーーーい。やぁーー。」
和「大きい声出したらしんどいよ潤。今しっかり揉んでおかないと後からもっと痛い痛いなるんだから、ね？頑張ってよ。」
いつまでもグイグイしてくるの...痛いんだもん...
翔「和は点滴刺せそうな血管探してあげてくれる？おそらく数日は持続になるからしっかりした血管見つけてあげてね。で、俺はっと潤のこと診てあげる。」
肩はグイグイされるし反対の腕は和兄に掴まれてぱちぱち叩かれるし...
「やぁー。もう寝るのぉー。あっち行って。皆嫌い。はぁはぁはぁ。」
翔「大人しくしてないともっとしんどいなるよ潤。皆あっちに行ったら一人ぼっちでお熱だしあっちこっち痛いだよ、それでも良いの？はい、じゃ大きく深呼吸してくださーい。」
いきなり背中にピトって冷たいの当たったーーー。
これ嫌いなのー。
「やーー。ちゅめたーーい。」
翔「冷たくないでしょ？もうおしゃべりしなくて良いからスーハーってしてよ潤。」
「んーーー。」
和「息止めないの、スーーハーー、ほら一緒にやってあげるから頑張って。」
「すぅはぁ。」
翔「もうちょっと頑張ってスーハーしてくれる？そうそう。」
目の前で和兄が一緒にスーハーってしてくれる。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2015年7月15日 21時
