大丈夫、雅?8 ページ32
翔サイド
解熱鎮痛剤のおかげがソファでぐっすり眠っていた雅。
さすがに朝までここで寝かすわけにいかないので潤に手伝ってもらいおぶって2階まできた。
ベッドに下ろしても全然起きなくて、笑。
潤「これだけぐっすり眠れてたら大丈夫そうだね。明日の朝にはお腹空いたーって言いながら起きてきそうだけどな。」
「だね。俺もそう思う。疲れだったのかな。薬効もあるだろうけど熱も下がってるしね。」
潤「様子見に来なくても大丈夫かな夜中とか。」
心配そうに話す潤。
「俺、ここで寝るから潤は気にしなくて大丈夫だよ。まぁおそらく何もないだろうから俺も朝まで普段どおり寝れるだろうし。」
潤「なら良かった。じゃお休みなさい。」
「はーいおやすみ。クーラー切るの忘れたらだめだよー。」
わかってるーって閉めたドアの向こうから聞こえてきた。
じゃ、俺もここで寝ようかな。電気を消して身体を横たえるとあっという間に睡魔が襲ってきた。
んんーーもうーー。
何するのーー。せっかく寝てるのにそんなに肩揺らさないでよー。
寝返りを打ったときにはっと目が覚めた。
「雅？」
雅「うん、翔兄、寝てるとこを起こして悪いんだけどさ...腹痛い...」
電気スタンドつけるとベッドに腰掛けて身体を二つ折りにしてる雅が目に入った。
痛くて目が覚めたのかな。
そのわりには冷静だけど、俺のこと起こしてこんな体勢でいるってことは結構辛いはず。
「痛くて目が覚めたの？トイレ行きたい感じする？下痢の痛み？」
ぐう..んんっ..
時折漏れる辛そうな声。
雅「下痢じゃないと思うけど...」
「ちょっと横になろうか。仰向けになれる？」
聞いても動こうとしないのでゆっくりと上体をベッドに倒して足を持ち上げてベッドの上に置いた。
「熱測ろうね。」
触れたからだが汗ばんでいた。
時計と見ると3時過ぎ。解熱剤の薬効切れてくる頃か。
追加で打ってあげて朝まで様子見でも良いけど、痛みで起きちゃったってのが少し心配。
少し伸びた毛を耳にかけてあげて体温計をさしこむ。
ピピピと鳴った体温計を電気スタンドの灯の下で確認する。
38度2分。
変わってないね。
「どこがどんな風に痛い？」
雅「わかんない..ズキズキする。」
わかんないって...外科医の雅よ、もっとしっかりして欲しい。
「わかったわかった。じゃそのままだらーんてしててね。お腹触るよ。」
雅「痛くしないでね。」
案外怖がりさんなんだから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 729人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルパン
| 作成日時：2015年7月15日 21時
