少女の記憶、少女の運命 10章【FAIRYTAIL】

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not side

グ「ダメだ……こっちは手遅れだった」


マ「何じゃと！？ホッグ老師は……」


ｼﾞｭ「えぇ……もう………」


通信用魔水晶を通して、

マスターとグレイとジュビアが会話する


ｼﾞｭ「町中で暴れ回る者がいたらしくて……」


グ「目も当てられねぇ有り様だよ」


グレイの言う通り……町はボロボロだった。


マ「何という事じゃ……」


ｶﾅ「ガジルたちは？ベルノ老師の様子は？」


ギルドにある通信用魔水晶に

ガジルの顔が映る


ガ「遅かった」


レ「こっちはハデに暴れた様子はない」


リ「暗殺だったと推測される」


こちらも手遅れ。

残るはミケロ老師の所に向かったナツたちと

ユーリ老師の所へ向かったエルフマンたちだ。


ル「よかった！！やっと繋がった」


突如、魔水晶にルーシィが映る


マ「ルーシィか！？そっちの様子は！？」


ル「ミケロさんは無事よ」


ルーシィのその言葉に、

ギルド内からは歓声が沸く。


マ「ミケロからは何か情報を聞き出せたのか？」


ル「それが…」


ルーシィはミケロに目を向ける


ﾐｹ「白き遺産…フェイス…ワシは何も知らん…

　 本当に何も知らん………」


ミケロは震え、そう呟いていた。

フェイス……それは聞き覚えのない単語だった


マ「フェイス？」


ﾐｹ「フェイスは評議院が保有する兵器の一つ」


その言葉に、この声を聞いていた全員の

目が見開かれる


ナ「兵器だぁ？評議院が何でそんなモンを」


ダ「魔法界の秩序を守る為に必要でしょうね」


ﾐｹ「いくつもある兵器はその危険度重要度

　 などによって管理方法が違ってくる

　 例えばエーテリオン。この大陸中全てを

　 狙える超魔道砲……その威力は

　 一国をも一瞬で消滅させるほどの力

　 これの発射には現評議員9名の承認と

　 上級職員10名の解除コードが必要となる」


ダ「つまり今は……エーテリオンを使えない」


それも、冥府の門の狙いの一つかもしれない。


マ「フェイスとは一体どんな兵器なんじゃ」


ミケロは黙っている

ぎゅっと口をつむって…………


マ「秘匿義務があるのはわかる！！！

　 しかし今はそれどころではないんじゃぞ」


そして、ミケロは重たい口を開く

そこから出た言葉はあまりにも衝撃的だった


ﾐｹ「魔導パルス爆弾。

　 大陸中全ての魔力を消滅させる兵器」

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