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「ルール違反は許さない!正義の名のもとにお前を成敗してくれる!!正義(ジャスティス)戦士!梟、参上!!ホホ」
「鳥だー!!鳥が正義とか言ってんぞ!オイー!」

そして彼等を追うように現れた敵と思わしき梟頭の男。その背中には大きなロケットのようなものがあって。

「ッ、不味い!こっちに来い!!」
「こいつ、あの四角の仲間だよ!!」
「今はお前達の味方だ!!……彼奴には関わっちゃいけねえ!闇刹那!!!」
「ぬああ!!真っ暗だ!!」

梟もどきの顔を見るなり、急に私とナツの腕を掴んだシモン。そして梟もどきから遠ざけたかと思えば、彼の魔法によって一帯が一瞬にして闇に包まれる。やっぱり敵なの!?と頭の上で声を上げたアクアの声に、違うと短く返す。( 攻撃の為というよりは、)

「ホホウ」
「……ッ!!」

視界が慣れない中で、今の内だ!と再び腕が引かれる。然し、それと同時に目の前に現れた顔。何処のホラーだと突っ込みたくなりながらもそれが敵だと認識すれば、アクアごとシモンを押して遠ざける。

「正義の梟は闇をも見破る。ジャスティスホーホホウ!!!」
「……ッ、ぅぐ…!」
「…ホゥ?」

構える暇もなく、腹部に入った強烈な一撃。無理な体勢で受けた所為で碌に受け身も取れず、そのまま壁へと吹き飛ばされる。ずるりと壁から床へと落ちれば、思わず腹部を押さえて咳き込んだ。( 口の中、血の味がする… )

「「A!!」」
「何で庇ったんだ…!」

闇が消えて顔を上げれば泣きそうな顔のアクアとハッピー、驚いたよう表情を浮かべたシモンがそれぞれ駆け寄って来るのが見える。声を出そうとしたものの、上手く出せなくて。

「ここまでとは…暗殺ギルド、髑髏会」
「暗殺ギルド!!?」
「闇ギルドのひとつだ。まともな仕事は無く、行き着いた先が暗殺依頼に特化した最悪のギルド。中でも三羽鴉(トリニティレイヴン)と呼ばれている三人組はカブリア戦争で西側の将校全員を暗殺した伝説の部隊……!」
「此奴がその一人…一羽? だっての!?」
「ホホウ!悪を滅ぼしたのみよ」
「奴等は暗殺のプロだ!!戦っちゃいけねえ!!!」

( 道理で… ) スピードや気配の消し方も然る事ながら戦う気のない相手への容赦ない攻撃。それも素手ではなく、魔法を使ってくる辺りは本気さが窺える。これが魔導士じゃなければ即死に近い。

「火竜……貴様の悪名は我がギルドにも届いているぞ!!正義戦士が今日も悪をほうむる!!」
「ギルドってのはオレ達の夢や信念の集まる場所だ。くだんねえ仕事してんじゃねーよ」




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ムーン(プロフ) - とてもこの作品が好きです!更新頑張ってください! (2019年10月2日 23時) (レス) id: dbcb69aa60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗葉 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/F0OOQB  
作成日時:2019年6月25日 16時

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