FAIRY TAIL - 蒼穹の巫女 - 02 (ページ18)

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（ 2 / 4 ）第三者視点ページ18

「隕石にも相当する破壊力を持った魔法なんだがな……よく体が残ったもんだ。それにしても少しハデにやりすぎたか。これ以上、Rシステムにダメージを与えるのはマズいな…魔力が漏洩し始めている。急がねば」

なあ、エルザ。未だ気を失ったままのエルザを、残酷迄な笑みを浮かべたジェラールが見下ろす。その時、彼の足元にコッコッと小さな魔水晶の欠片が転がって来る。

徐々に大きくなる欠片、それが何処から来ているのか。彼が視線を向けた先には、ボロボロで息絶えだえにも関わらず片腕で欠片を投げるナツの姿があった。

「へへ…当たったぞ、攻撃。…この塔…つーか水晶？壊されちゃマズイって訳か……運が悪かったかな！！！」
「よせ！！！」

ゆっくりでは有るものの、起き上がったナツは思い切り拳を魔水晶へと叩き付ける。その衝撃でほんの一部では有るものの、床の魔水晶が削られた。

「…ッ、ナツ…」

それに感化されるように、目を開けたひとりの人物。それは己の魔力の暴走と、七星剣で同じくボロボロになってしまったAで。

「壊すのは得意なんだ。妖精の尻尾の魔導士は。── 燃えてきたぞ、今までで最高にだ！！！」
「このガキがぁ～～～！！！」

立ち上がったナツと、彼の行動に怒りを顕にしたジェラール。

「一瞬で終わらせてやる。立ち上がった事を後悔しながら、地獄へ行け」
「しぶとさには自信があるんだ。やれるモンなら、やってみやがれ」

彼の言葉に、魔法を展開させるジェラール。然し流星程は無いスピードのそれを、付加術の効果と持ち前の運動神経で攻撃を交わして行く。

「来いやぁ！！！」

彼の挑発に乗るように大きな光の塊がナツへと向けて放たれる。それはナツを後退りさせながら、魔水晶の床をも削って行った。

「だぁっ！！！……どうした？塔が壊れんの、ビビって本気が出せねえのか？全然効かねえなァ……」
「いつまでも調子に乗ってんじゃねえぞ、ガキがっ！！！」
「ぐはぁ！！」
「…っ、ナツ！！」
「火竜の…煌炎！！！」

戦いの最中で目を覚ましたエルザが、吹き飛ばされるナツの名を叫ぶ。飛ばされたものの、足で床を蹴っては上空で体制を立て直して、両手に炎を纏うと手を合わせてそれを地面へと叩き付けた。

「オレが……８年もかけて築き上げてきたものを……貴様ァ…！！許さんぞォ！！」

大幅に削られた床に怒りで我を忘れたように恐ろしいまでの形相を見せるジェラール。そして空に向かって腕を挙げたかと思えば、それを交差させた。

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