第60話…またね ページ14
A視点
A「らっくんが元のらっくんに戻ってこうやってまた分かり合える…また本当の兄弟のようになれるって信じてたから」
ﾗｸ「A…ありがとうな…」
A「うん！」
するとラクサスはどこから出してきたのか大量の箱を出し私に渡した
A「………何これ…」
ﾗｸ「数年分の誕生日プレゼントだ」
A「え？」
ﾗｸ「渡すことはできなかったが毎年用意はしてたんだ」
A「……そっか…そうだっだんだ…」
箱の中にはいろんな物が入っていた人形に音楽を聴くためのラクリマ…それに…
A「リボン？」
ﾗｸ「あぁ」
A「そういえば前にもらったリボンってらっくんに返したんだっけ？」
ﾗｸ「まぁな…正確にいえば投げ返されたんだけどな」
A「あはは…」
そういえばそうだった…
A「確か…戦ってると髪が邪魔そうなのが気になってリボンをくれたんだっけ…」
ﾗｸ「よく覚えてるな餓鬼だったくせに」
A「でしょ♪でも返したのはどこにあるの？」
ﾗｸ「俺が持ってる…これはお守りみたいなものになったんだ」
A「ふーん…まあいいか」
私はラクサスから貰った青いリボンを髪に縛った
ﾗｸ「そうしてると昔を思い出すな…」
A「そう？」
するとラクサスは私に背を向け手を振りながらいった
ﾗｸ「そろそろ行く…元気でな」
A「うん…らっくんも…元気でね」
泣かない…泣くもんか…そう思いながらも私の目には涙が溜まっていた
ﾗｸ「あっ…そうだ…」
A「？」
ラクサスは一度だけ振り返り少し笑いながら言った
ﾗｸ「次会う時はもっと強くなってろよ？んで勝負して俺が勝ったらまたお前の歌を聞かせてくれ」
A「！」
ﾗｸ「だから魔法の修行と歌の練習は欠かせずやれよ？」
A「……うん…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
私は涙を流しながらちゃんと返事をした…ラクサスに聞こえるように…
A「うん…歌の練習もちゃんとするよ…だから……また会えるよね？」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ﾗｸ「ちゃんと練習したら会えるんじゃないか？」
A「またね…らっくん」
ﾗｸ「またな…A」
ファンタジア…見ててね…頑張るから…
決して口には出さなかったけど…きっと見てくれるよね…
フェアリーテイルの前…
ｵﾘ「Aー！」
A「オリヴィエ！お出迎え？」
ｵﾘ「私だけじゃないよ」
するとオリヴィエの後ろにはカイルがファンタジアの衣装を着て待っていた
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作者名：氷の妖精姫♪ | 作成日時：2020年9月25日 22時
