愛することが罪ならば。08 ページ18
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どこか、遠く。知っている人も、友達も、家族もいない所で。
1人、取り残されたような孤独を滲ませながら吐かれた言葉は、俺の心臓を容易く一突きした。
呼吸をするのさえも難しいほど、喉元までせり上がった苦しさをそのまま彼女に
ぶつけるように、ひたすらこの細い体を閉じ込めるように抱きしめる。
「好きなのに、一緒にいられないなら。」
涙に濡れた、言葉が鼓膜を揺らす。
「初めから、こんな感情教えないでよ。」
余韻に残された切なさが、毒のように体に回る。
「初めから、私を傍に置かないでよ。」
漏れる嗚咽、ドクドクと嫌なほど鳴っている心臓が憎い。
「離れなきゃいけないんだったら、」
まるで、心臓が握り潰されたみたいに痛んだ。
「初めから、こんなに黒木くんのこと好きにさせないでよっ……!!!」
頬を、何粒もの涙が濡らしていた。1個、また1個と落ちる雫はとめどなく彼女の頬を伝っていく。ドン、と心臓を叩かれた。もう1回、もう1回。
彼女は、今溢れている感情をそのまま俺にぶつけていた。
「傍にいられないなら、こんな恋知らなかったら良かったのに。」
こんな気持ちも、こんな恋も。この愛しさも、この切なさも。
傍にいられて嬉しく思う気持ちも、隣にいられる充実感も。
「全部私に覚えさせて、」
彼女は、笑った。溢れる涙をそのままに。
「本当に、」
微笑む彼女を、夕陽が照らす。
「黒木くんは、狡いよね。」
また一筋、涙が零れてしまう前に。
俺は彼女の酸素を奪った。
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Kobato*(プロフ) - 凛奈さん» 本当にこっちが感謝です(笑)更新したときには、是非読んでみてください* (2017年7月9日 16時) (レス) id: 1a71bdddc1 (このIDを非表示/違反報告)
Kobato*(プロフ) - 凛奈さん» いやいやいや…!凛奈さんのコメントにどれだけ書く気を貰っているか…!正直に言うと、新しい作品を作ったときや更新したときに凛奈さんがコメントしてくれないかなぁ〜って思うことよくあります(笑)毎回毎回素敵な感想も頂いて…! (2017年7月9日 16時) (レス) id: 1a71bdddc1 (このIDを非表示/違反報告)
Kobato*(プロフ) - ?0704さん» 今、またなんとなく書きたいものが浮かんでいるので更新したときは是非読んでみてくださいね! (2017年7月9日 16時) (レス) id: 1a71bdddc1 (このIDを非表示/違反報告)
Kobato*(プロフ) - ?0704さん» ありがとうございます!この話は私が書く話の中でもすごく深いものといいますか…とりあえず上手く表現したいことが伝わるか不安だったんですが、そういってもらえて本当に嬉しいです!黒木は本当に泣けますよね(´;ω;`) (2017年7月9日 16時) (レス) id: 1a71bdddc1 (このIDを非表示/違反報告)
Kobato*(プロフ) - まみさん» 更新履歴まで見ててくださったんですね…(涙)更新遅くてごめんなさいOrz、こちらこそまた時間がありましたら読んでやって下さいね* (2017年7月9日 16時) (レス) id: 1a71bdddc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kobato* | 作成日時:2017年6月11日 19時