卅捌 ページ38
それは、外でうつけな犯人が発砲する音では無い。もっと近い
それは、社員の誰かが癇癪を起こして机を殴る音でも無い。もう少し遠い
ならば何か
端的に云うのなら、
―――――探偵社の入口の扉がぶっ飛んだ
之には皆驚く
まあ当たり前と云って仕舞えば当たり前だ。日常を極々普通に生きる者には、扉がぶっ飛ぶ等、甚だ以て縁遠い話なのだから
挙げ句扉があった穴からは、数名の銃を構えた黒スーツ達が、中央に居る三人を護衛でもするかのように雪崩れ込んで来た
立原 道造、銀
武闘組織「黒蜥蜴」十人長
広津 柳浪
武闘組織「黒蜥蜴」百人長
能力名『落椿』
国木田「何ッ……」
突然の襲撃に、国木田は呻きを上げる
広津「失礼。探偵社なのに
大目に見てくれ、
用事はすぐ済む」
広津の低く落ち着いた声を皮切りに、黒スーツ達が持つ銃から弾が乱射される
しかし、敵の襲撃ごときで怯むことは無いようだ。直ぐに国木田が指示を飛ばす
国木田「事務員の者は、急ぎ隣室に入れ!敵襲は我々で対処する!」
それを聞いた瞬間、殆どの社員が落ち着きを取り戻し、各々が医務室などに避難する
その間、志賀と宮沢と云う(一種の)鉄壁コンビが、銃弾の雨を凌いでいた
国木田「直哉、賢治、もう防御は不要だ。反撃にかかるぞ!」
志賀・宮沢「了解!」
此処で一つ疑問なのは、いくら彼の名高き探偵社員とは言え、いくら国木田が強いとは言え、宮沢と志賀のような十代半ばの少年二人と、国木田の三人では、流石にポートマフィアの精鋭を破るには、戦力不足と云うものではないか。
宮沢「行きますよ〜!どりゃ〜!」
……戦力不足と云うものではないか
志賀「邪魔です」
…………戦力不足と云うものではないか
国木田「こんな連中がポートマフィアの精鋭とはな。老いたものだ」
……………
まあ見て分かる通りこの三人、『戦力不足』と云う言葉に於いてゲシュタルト崩壊を起こしかねない程の強さを誇る
故にか、
そして後ろで茶会をしている二人を気にしてか、三人はどんどん前に進んで行く
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神楽かな(プロフ) - 面白いですね! (2017年12月12日 1時) (レス) id: 01b9535641 (このIDを非表示/違反報告)
無銘 - ルルさん» 有難う御座います。御礼が遅くなり、申し訳ありません。これからものんびりではありますが、頑張って書いていくので、どうか御愛顧下さい。 (2017年11月5日 17時) (レス) id: 6797fe50b8 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 面白かった!! (2017年10月17日 0時) (レス) id: 5f42220b54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無銘 | 作成日時:2017年5月5日 14時