2.魔法使いと人魚姫 ページ3
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好き、愛してる、愛おしい。キミはボクの特別な存在だ。ずっと想っている。それを言葉にできたのならどれだけ良かっただろう。
自分の気持ちを言葉にできなくて曖昧なこの関係を今日も続ける。友人でもなく、恋人でもなく、家族でもなく、師弟でもない。キミにとってボクは一体なんなんだろう?
「運命って信じてル?」
「自分の意思で生きたいわ」
「ボクと同じダ」
人魚姫のお伽噺では王子様を好きになる。だから、キミの好きな人は王子様なんじゃないかって。今はボクと一緒にいてくれるけれど、感情なんてものは簡単に変わってしまう。
それに今だって、お互い好きと言葉を出して伝えていない。ただボクが自惚れているだけかもしれない
「私ね、太陽より月が好きなの」
「どうしテ?」
「丁度いいの。太陽は眩しすぎてダメね。」
王子様を太陽、ボクを月だと例えたキミは意地悪だ。いつものヨユウがなくなってしまう。
いつもより微笑みが甘くてクラクラと眩暈がする。こんなにボクのペースを乱せるのはキミだけだろう。急に触れたくなって、近づく
つるりと足を滑らして海に落ちた
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ゆゆ - Romancing Cruiseですが、月スタにてフル出てますよ!作品楽しみにしてます! (2022年9月17日 22時) (レス) @page2 id: fc9f1867b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2022年9月17日 22時