Prayer ページ15
私があの時鉄を処理し忘れていなければ今頃Aさんは無事だった
言葉じゃ謝りきれないかもしれない
でも、どうかAさんが生きてて欲しい
だから風早さんの所はお祈りをしに行く
あの時はEdenの人にとても嫌われたと思う
だって傷つけてしまったから…
-日和Side-
僕達がステージの裏側で準備をしていた時
突然物音がしたね、その正体はAちゃんだった
どうやらあの子を守るために犠牲になったみたいで…
Aちゃんがもしかしたら命を失ってしまうかもしれないって思うと
居ても立っても居られない
でも、できることはひたすら祈ることだけ
だから今僕達Edenは教会にいる
病院に残ることを許されなかったから…
巽「神様、どうかAさんをお救いください
彼女は皆さんにとって大切な人です」
日和「人のために自分を犠牲にしてしまう優しい子
そんな子がこの世から居なくなるなんておかしいよね…
まだ伝えなきゃいけないことは沢山あるから…
また会わせて欲しいね」
一通りお祈りが終わると教会の扉が開かれた
凪砂「…なぜ君がここにいるのかな」
茨「貴女もAのために祈ろうと？
そうするぐらいなら初めから気をつけていただきたいです」
ジュン「……Aがいなくなったらどうしてくれるんすか！
例えわざとじゃなくても
アンタの注意不足でAが危険な目に遭ったことは変わらないです」
僕も皆と同じ意見、でもこの子を攻めてもAちゃんが元気になるわけじゃないし
この場面を見ていたらきっと落ち込んでいたね
だから、何も言わないでおくよ…
日和「Aちゃんが退院したら、ちゃんと話しをしてあげてね
君との会話も好きだって言っていたから」
そう言い残して僕達は教会を後にした
巽「ごめんなさい、俺もそろそろ行かなければなりません
Aの様子を見てきます」
あんず「…やっぱりこうなっちゃうよね
でも、神様…私はAさんのことが大好きです
こんなこと起きて欲しくなかった
Aさんは誰よりも優しくて思いやりのある人だから
私を助けてくれた…」
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作者名：ひぃちゃん | 作成日時：2020年7月19日 13時
