74話 side赤司様 ページ25
赤司｢ごめんね。｣
必死に謝る。
A『…』
本当にお人形さんになったかと思うくらい返事をくれない。
A『……』
どうして？
こんなに謝るのは君だけだよ。
A『今は征を愛せないよ…』
なっ！？！？
どうして！？
赤司｢…理由を言え。そうしないと僕は君と無理心中する。｣
A『……良いよ。』
返事はかなりあっさりしてる。
脅しのつもりでナイフを取り出す。
すると、
A『…危ないもの持ってるのね…貴方は…』
元気なく笑った。
もう…僕は愛せないの？
…誰かなの…
誰なの…？
僕以外誰かに振り向いてしまったの？
Aはおもむろに僕のナイフを掴んだ。
赤司｢怪我しちゃうからダメ。｣
A『無理心中なら少なくとも血は出るでしょ。溺死とかなら別だけど。』
嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ((ry
赤司｢誰！？言え！早く!!僕以外の誰を愛したの!!｣
A『問答無用で無理心中するわけじゃないの？』
僕の質問に答えろ！
A『質問じゃなくて詰問ね。』
Aらしく可憐に笑った。
僕じゃ駄目なの…？
僕以外の誰かにその顔を見せるの？
A『今は征を愛せないよとは言ったけれど、二度と征を愛せないよとは言ってないわよ。』
…あっ…
策にハマった…
A『危険物の持ち込みは厳禁よ。』
ナイフをそっと僕の手から外す。
A『征は私と無理心中するの？』
赤司｢君が僕以外を愛したらね。｣
A『まあ、怖いこと。』
また笑う。
赤司｢君は僕が君以外と愛したら？｣
A『…相手をビルの屋上から突き落としてその後私も飛び降りる。』
相手を屋上から落とすのはわかる。
赤司｢僕は殺さないの…？｣
A『後悔させるの。』
Aらしいとは言えばらしい。
赤司｢…そうか…｣
でも、僕は君が居なければ生きられない。
呼吸が出来ない。
赤司｢…うっ…｣
A『想像力が豊かね…貴方は…』
怖い…怖い…
Aが痛がるくらい強く抱きしめる。
赤司｢君が居なければ生きられない…｣
A『…』
また黙り込んでしまう。
A『よくもまあ、領域内を土足で上がり込んだわね。』
赤司｢ごめんね…ごめん…もう二度としない…敦にも言っておく…ごめん…｣
許して…お願い…
僕を抱きしめて。
A『…』
僕の顔をじっと見て、また可憐に笑った。
A『わかったわ。』
そう言って僕を優しく抱きしめる。
良かった…
敦にはきつく言っておこう…じゃないと色々面倒だ…
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maho1102(プロフ) - この作品好きです！！！歪んでるとこが1番好き！！これからも頑張ってください！！！ (2018年11月28日 10時) (
レス) id: 1f5c09aa67 (このIDを非表示/違反報告)
5号 ミッキー(プロフ) - 好きです。これからも応援します！更新、自分のペースで頑張ってください！ (2018年10月23日 21時) (レス) id: 27b1904a4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2018年10月15日 22時
