【黒バス】私の場合は土足厳禁ですけど？《他校編》 (ページ14)

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13話ページ14

sideA

赤司｢チェックメイト。｣

……

A『もう!!征とはもう2度としないわ!!』

何回やっても何通り試しても勝てないの。

赤司｢悲しい事言わないで。｣

ふん!!

赤司｢もう一度やろう？ね？｣

A『嫌よ、勝てない人なら手を引くの。それに征は私を思うあまり手を抜くかもしれないじゃない。』

手を抜く=征より下。

そんなの嫌。

そんなので勝っても嬉しくない。

赤司｢……A…｣

ふん！

赤司(手を抜いたらバレるし…勝たせてあげたいけど…色々やったら怒られるし…)

A『もう2度と征と遊ばないわ。』

将棋も負けるしチェスも負ける。

他のボードゲームも多分負ける。

赤司｢え。それは嫌だな…｣

赤司(Aが僕を見てくれる時間が減る！)

A『私が単純だからほくそ笑んでるんでしょ。』

赤司｢まさか。あるはずないよ。｣

どうだか。

緑間｢おい、立神。｣

A『なぁに？』

緑間｢ドリンク無くなったのだよ。｣

あら。

A『そこのクーラーボックスのはもう空っぽ？なら作ってくるわ。』

｢み、緑間君!!××が作ってくるよ!!｣

緑間｢お前のは泥水のように飲めたものではないのだよ。｣

ひどい言い方。

A『真太郎、粉とかある場所教えてくれる？』

緑間｢ああ。｣

真太郎と2人並んで歩く。

バキッと何かが壊される音が聞こえたので振り向く。

征の手から血が溢れる…

A『征!!どうしたの？救急箱持ってくるから！ちょっと待っててちょうだい！』

全くもう!!なんで面倒事を増やすのよ！

A『まるで子どもじゃない。一時も目を離せないなんて。』

手は大事にしなさい。

まだ軽い切り傷で良かった…

跡も残らない程度だし…

A『征もいらっしゃい。』

赤司｢…うん。｣

征が立ち上がる時、ちらりと見えた…

真っ赤に染められた白のナイト。

もう…

A『征』

赤司｢何かな。｣

A『征、私は私より大きくて逞しいけど綺麗な征の手はとっても好きよ。』

征の手を撫でる。

A『そこに傷なんてつけたら…私…』

赤司｢もうしない。絶対。｣

A『…本当？』

赤司｢ああ。約束するよ。｣

良い子良い子と頭を撫でる。

A『真太郎、お待たせ。』

緑間｢構わん。腹は背に変えられないからな。｣

どうしても泥水は飲みたくないと…

A『本当にハスキーな声ね。』

緑間｢ああ。｣

口に御札でも貼りましょうか？

いいえ、丸ごと閉じ込めてあげるわ。