Uー20との初遭遇 ページ38
⭐︎
「今日から皆さんの身の回りのお世話をさせていただく、胡桃沢Aと申します。何かお困りごとがあればすぐに相談して下さいね！」
「ヴァッ！！？！！アッ……ハ、ハイッッ！！」
「じょ、女子ッッ！？なんっ……！？」
「う、嘘だろ…！？俺たちの顔を見ても悲鳴一つ上げないどころか微笑んでる…！？」
うるせぇな。
私は青い監獄の入り口で出迎えたUー20の面々が軒並み崩れ落ち、奇声を発するのを見て内心ドン引きしていた。
まぁUー20は私から見るととんでもなく顔のいい集団だ。
…それは即ち、この世界においては絶世の不細工ということになるのだが。
「だ、大丈夫ですか？」
「アバーッ！？て、手を握られた！？」
「嘘だろあの愛空の手を……！？」
「俺たちでさえも躊躇するっていうのに！？」
取り敢えず一番近くにいる人を起こそうとすれば、またもやギャーギャー騒ぎ出した。めんっっっどくせぇなぁ……という気持ちは隠しながらニッコリと微笑む。
「では皆さんの控え室に案内させて頂きますね。……えーっと、愛空さん？大丈夫ですか？」
「──」
「やべぇ、オリヴァが死んでる！！」
「あんな笑顔を間近で見ちまったから……！」
「…………好き……………」
「ヴワーーッ愛空が壊れた！！」
「やめろ愛空！！俺らには無相応すぎる！！」
呆然と固まった後にポツリとそう呟く愛空。私の鉄壁の笑みが微かに引き攣った。愛空には悪いが、私の恋愛対象は女性だ。
残念ながらその気持ちには応えられない。
まだ愛空の見た目が女性だったらなぁ……絶対色っぽくてグラマラスなお姉さまになったと思うのに。そうしたら絶対惚れてた。
「Aちゃん、ちょっと一旦中に戻ってて。話が進まない」
「あ、絵心さん」
監獄の奥から絵心が出てきた。うわ珍しい。選手達と会話するときも液晶越しが多いのに。
絵心は私の手を取っていた愛空の手をスパァンッと乱暴に弾き飛ばし、私の背に手を置いて奥の方へと進ませた。
「あ、じゃあお願いします…？」
「うん。アンリちゃんに他のやることは頼んであるからよろしく」
「アッ、ハーイ」
やることはあるんすね。と死んだ目をして私は頷いた。
そのまま振り返らず、私は監獄の奥へと歩みを進める。
「────A……？」
悶えたり崩れ落ちたり奇声を上げたりと様々な反応をしていたUー20の最後尾。
限界まで目を見開き、震える声でそう呟いた懐かしい存在に気づくことはなかった。
続く
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まったり団子 - ｳｯｳｯ･･･最高だ･･･特に糸師兄弟が揃いも揃って盛大に勘違いしてるのが･･･これからも読ませてください！お願いします！ (2月24日 20時) (
レス) id: f793216af5 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 結葉さん» ありがとうございますーー！🥹これからも応援してくれたら嬉しいです (12月13日 22時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - あいらさん» 返信遅れて申し訳ないです😭冴はもうすぐ出てきたますので、是非お待ち下さい！ (12月13日 22時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 更新待ってます”！！！！！！！！ (10月12日 10時) (レス) @page31 id: 119a923417 (このIDを非表示/違反報告)
あいら - このお話が大好きです！早くカイザーやネス、冴に会ってメロメロにしてほしいです！ (10月12日 5時) (レス) @page32 id: 2148135a94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずき | 作成日時：2023年1月29日 21時
