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39話 懐かしい感じ ページ3

「……勝敗は関係ないんですか?」

『ああ』



じゃあ、サッカーで決めようってどういう意味だったんだ。

心の中で呟くが、多分みんな同じことを思った。


キャプテンがハァ、とため息をついて頷いた。



「分かりました。やりましょう」





『いつでもいいよ、かかって来な』



なんと、ボールまでこっち持ちだ。

いくらAさんとはいえ、白鷺も名門。決して弱くない。女子チームでは強いほうだと自負している。


負けるわけがない。……はずなのに。



このプレッシャーはなんだろう。





ホイッスルが鳴って、私たちは動き始める。

真っ向勝負のつもりなんてない。右サイドギリギリを走り抜けていた私にボールが渡り、難なくAさんの横を通過する。


けれど彼女は、動きもしなかった。



「何……!?」



腕組みしたまま動かない。


まるで私たちの反応を楽しんでいるかのようだ。



「どういうつもりだ……!!」



……いい。それなら、遠慮なく打たせてもらう。



氷炎の槍(ブルークリムソン)!!!!」



よし、今日も完璧なフォーム。


これは、憧れである豪炎寺さんと吹雪さんの必殺技を見て思いついたものだ。

無人のゴールに、僕のシュートが叩きつけられ──



『──ふっ、なんか懐かしいね、この感じ』

「!」



……なかった。


信じられない。Aさんは、私がシュートを打った後に動き出し、技もなしに一瞬でボールを止めてみせたのだ。



『思い出すなぁ。10年前にも同じことやったんだっけ』

「……そんなっ」

「動きが……見えなかった……!」



さあて。と、彼女は舌舐めずりをする。



『そろそろ見せてあげようか。天空の巫女の力を』

「……!」



ドンッ。と効果音がつきそうなダッシュで、Aさんはいきなり僕の目の前に現れた。

一瞬怯んだけれど、まだ負けてない。体勢を立て直し、ボールを奪──おうとしたときには、Aさんに抜かれていた。



『遅い! 勝負はまだ終わってないんだぞ。そうやって、チームの大事な一点を逃すつもりか!!』

「っ!」

40話 森の香り→←38話 初めての出会い



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杳覇(プロフ) - パティあすさん» パティあす様ーー!!あけましておめでとうございます!!あああ嬉しいです(T ^ T) 本年もどうぞ、天空の巫女をよろしくお願いします!! パティあす様も、今年一年、良い年になりますようにっ。 (2021年1月1日 16時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - 新年明けましておめでとうございます!いつも更新楽しみにしております!今年も頑張ってください!杳覇さんにとって良い一年になりますように。 (2021年1月1日 15時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - ぴのさん» びのおおおありがとうーー!!あ、それねえ……ちょっとしっかり考えてます(笑) がんばるね!ありがとう!! (2020年11月9日 6時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 続編おめでとぉぉ!やっぱり円堂は東雲ちゃんに勝てないのね(笑)今世間諸々忙しいと思うけど、更新楽しみにしてます! (2020年11月9日 0時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 星熊さん» ドルーー!!ありがとーー!!頑張りますっ!! (2020年11月8日 20時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:杳覇 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec4/  
作成日時:2020年11月8日 18時

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