☆Side story☆ 如月秋江と瞳子 ページ30
No side
FFI決勝、リトルギガント対イナズマジャパンの試合中のこと。
東雲が何度もシュートを打っては外れるのを、瞳子は観客席からじっと見つめていた。
焦っている彼女の表情が、ここからでもよく見える。
瞳子は集中してそれを見ていたが、ふと気配を感じ、振り返った。
「！！」
そこに如月秋江がいた。観客席の一番後ろで、座ることもできず立っている。
咄嗟に身構える。この期に及んで、まだ東雲を手に入れようとしているのか。
「！」
彼女も瞳子に気付いた。目を見開き、オロオロし始める。
その目を見ていて、瞳子はだんだん自分が冷静になっていくのを感じた。
「……どうぞ。こちらへいらして下さい」
「！……」
空いていた自分の隣の席を示す。
如月は暫し迷っていたが、やがておずおずとやってきて、そこに腰掛けた。
瞳子は試合を見ているふりをしながら、そっと彼女を観察した。
東雲に聞いていた通り、やつれた体つきにみすぼらしい服装。しかし、瞳子は感じていた。
先日の彼女ではない。今はもう、東雲をただ私欲のために欲しているわけではないということを。
瞳子がどうしようかと迷っていると、彼女は徐に口を開いた。
「……あの子、輝いてますね」
「！」
「テレビじゃ分からなかった……シュートは決まっていないけれど、あの子、とっても輝いている」
瞳子には信じられなかった。あの如月が、母の目をしていることが。
「私は……あの子のあんな姿ができる場所を、奪おうとしていたんですね……」
「……」
如月の目に涙が浮かぶ。
それは、先日彼女が見せた、偽りの涙などではなかった。
瞳子は彼女の言葉を、黙って聞いていた。
☆Side story☆ 如月秋江と瞳子→←☆Side story☆ 木野秋の想い
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杳覇(プロフ) - 鈴松しおん@受験成功!!褒めて、超褒めて←さん» うわあああありがとうございます！！どうかご無理なさらず！！よろしくお願いします！！ (2020年3月10日 21時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
鈴松しおん@受験成功!!褒めて、超褒めて←(プロフ) - あ、絶ッ対水着姿も描きます(真顔) (2020年3月10日 21時) (レス) id: 833b5b0a6b (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - きららさん» きらら様っ！！ありがとうございます！！感動して頂けたようで何よりです……！！ほんとですか！？嬉しい…！！実は今、新作を目論んでまして……。 本当にありがとうございます。きらら様の応援を糧に、頑張ります！！ (2020年3月10日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - 本編完結おめでとうございます!!遂に天空の巫女シリーズ終わりかー…やばいです、めっちゃ泣いた…番外編のイナオリトリップとかも面白かったです！これからも作品を作ったりするならばすぐさま駆けつけます！作者様も作品も大好きです！これからもずっと応援してます！ (2020年3月10日 16時) (レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 雪さん» 雪ちゃんっ！！ありがとうー！！そうだね、私もそう思ったよ。すばっ！？ううっ、ありがとう……(T ^ T)私も雪ちゃんのこと、大大大好きだよ！！こちらこそ、本当にありがとう！！ (2020年3月10日 8時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作成日時：2020年3月3日 21時
