512話 救世主 ページ28
「カボレーっ!カボレーー!」
先程自分に泣きついて来た少年の弟、カボレを探し、ロココはコトアールエリアを探して回っていた。
見つからないカボレ。ロココは無事を祈りつつ、一つの民家に飛び込んだ。
……そこに、頭を抱えて震えている、カボレがいた。
彼はロココを見ると、途端に泣きじゃくり始めた。
ロココは彼を抱きしめ、優しく声をかける。
「よしよし、もう大丈夫だよ。さ、みんなの所へ行こう。お兄ちゃんも待ってるよ!」
「うん!」
カボレの返事を聞くと、ロココは彼を背負い上げた。
行くよ、と声をかけ、民家を飛び出して走る。
──そんな彼の後ろ姿を、侵略者の一人が見つけてしまった。
「まだいたか……であ!!」
「!」
ロココの目の前の大木に、一瞬のうちに大穴が空いた。
無論、サッカーボールによるものだ。
ロココの方へ、倒れてくる大木。
「ッ!!」
咄嗟にカボレを離し、大木を両腕で受け止める。
が、そんな彼も怪我人の身。何処まで持つか分からない。
やばい。ロココがぎゅっと目を瞑ったその時。
──「熱血パンチ!!!!」
一人の少年が、大木に拳をぶつけた。
人のいない方向へと崩れゆく大木。
左肩を押さえつつ、その様子を、ロココは呆然と見つめていた。
「危なかったな!」
「円堂守……!」
頭上から降って来た、先程自分を助けてくれた少年──円堂を見上げ、ロココはハッと呟いた。
「良かった!」
「大丈夫か?」
「!イナズマジャパン!」
救いに来てくれたイナズマジャパン。
ホッとして、彼らに駆け寄る。
そして、その奥から出て来た我らが監督を見て、ぱあっと笑顔になった。
「大介!」
カボレの表情から不安が消え、安心が浮かんだ。
───そして、そんな彼らを再びどん底に突き落とすかのような、乾いた拍手の音が辺りに響いた。
513話 チームガルシルド→←511話 壊れゆくコトアールエリア
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Vermut(プロフ) - サッカーバカさん» ふあああっ、ありがとうございます…!!頑張ります!! ですよね!一息くらい良いですよね!!凄く力になりました!ありがとうございました!! (2019年11月26日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - Vermutさん» ありゃ、そうだったんですか…!でも、いいんです、やりたい時に更新やってください!!!!一息ぐらいいいじゃないですか。何かあろうと、やりたいこと曲げちゃダメです!私は曲げられても鋼の精神で曲げ返しましたから笑 頑張ってください!!!! (2019年11月26日 17時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - サッカーバカさん» ふえっ…ありがとうございます……!!それとホント申し訳ありません……高校の事じゃなくて、更新再開を親に止められてるんです……私の書き方が紛らわしくてほんっとごめんなさい……。お気持ちは物凄く嬉しいです!!ありがとうございます!! (2019年11月26日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 受験校は自分が行きたいところへ!!!!!親に言ってやりなさい!「私が決めた学校だから、私が行くって決めた!親が行くわけでもない!自分の意思で行く!」って!私は、行きたい学校よりも、親に言われた学校に行ったので、Vermutさんは、行きたい学校へ! (2019年11月26日 17時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - ゆいチップスさん» ありがとうございます!帰還ですよおおようやく!! 受験勉強頑張ります!ありがとうございました!! (2019年10月27日 8時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Vermut | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時:2019年8月22日 9時