第104話 きっと言ってくれる ページ17
『少々調べさせて頂きました。奥様、亡くなられていますよね。そして、娘さんである豪炎寺夕香ちゃんがサッカーの応援に行く途中で事故に……』
「……」
沈黙は肯定。まあ、自分の調べた内容に疑いは全く持っていないけれど。
『サッカーでは人を救えない……そう、お考えなのでは？』
「……」
……親子揃って口数が少ないな。
心の中で苦笑しながらも、顔には出さず瞳を閉じた。
『確かに、サッカーだけで人の命を救う事は難しいでしょう……。
ですが、心は救えます。修也君のシュートにより、どれ程の心が救われるか。彼にはサッカーの才能があります。技術だけじゃなく、人の心を動かす力を持っています!!』
はあっ…と息を吐く。
いつの間にこんなに熱がこもっていたんだろうか。
一度深呼吸し、息を整えて勝也さんの黒い瞳を真っ直ぐに見つめた。
『……それに、修也君のお母様なら、きっと言ってくれるんじゃ無いですか？
��修也にサッカーをやらせてあげましょう��って』
「!!」
勝也さんの目が見開かれた。
自惚れではなく、一瞬でも、勝也さんは私に奥さんを重ねただろう。
『……修也君の試合、見に来てあげて下さい。＿＿失礼します』
固まっている勝也さんを残し、私はそれだけ言って立ち去った。
やれるだけの事はやった……後は、豪炎寺の心だけ。
さっき言った事は本当。豪炎寺のサッカーには、人の心を動かす力があるから。
「風丸!!」
「はあｯ!!」
「タイガードライブ!!!!」
「爆熱ストーム!!!!」
様々な声が響いて来るグラウンド。
私は今回で必殺技を完成させる事は諦めた……まず、ゴールが三つもないし。
「タイガードライブ!!!!」
「爆熱ストーム!!!!」
二人のシュートは、シンクロは崩す事なくバーの上を超えていく。
……二人の疲労が激しい。特に虎丸は可哀想なくらいに。
いきなり中学二年生と同じ練習をするのは、小学生である虎丸にはかなり厳しいんだ。
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Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» wwありがとう！！そうよね、不動絶対赤面してる！！(笑) <(_ _*)> ｱﾘｶﾞﾄｫ (2019年1月23日 20時) (
レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 『きゃ……！』とはなんだ『きゃ……！』とは！！かわいすぎるじゃないか！！普段クールな美麻ちゃんがそんな可愛いことをしたら不動がどうなると思ってるんだまったく！！素晴らしい！！← (2019年1月23日 18時) (レス) id: e3feac7888 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 奇凛さん» あああありがとうっ！！ (2019年1月11日 5時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
奇凛(プロフ) - なっなぜだ？なぜ通知がこなかったぁぁぁぁ見るのがものすごくおくれた。。。。気を取り直して、遅れたけど、続編おめでとう！ (2019年1月10日 20時) (レス) id: e605ff304b (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» 惜しい(笑) ここからあのシーンに入っていk((←ネタバレ ありがとおおおお(泣)頑張りますっ！！当日だから遅くないかもねwwメリークリスマス！(完全に遅い) (2018年12月26日 11時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vermut | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2018年12月25日 17時
