第103話 決意 ページ16
「……いけますよ……豪炎寺さん！いけますよ!!」
虎丸が拳を握り、はしゃぐ。
私は固唾を飲んで二人を見つめていた。
豪炎寺が、決意を固めた。どっちに転んだのか、気になったのだ。
「どうしたんですか？もっと喜んで下さいよ！」
「……喜んでるさ……今わかった。
俺は、やっぱりサッカーが好きだ…!!」
小さく答えながら、豪炎寺は転がってきたボールを持ち上げた。
ボールを愛おしむ様な目に、もしや、と力が入る。
「何言ってるんですか？そんな当たり前な事を……」
「そして……俺には時間がない!!」
『ｯ!!』
……やっぱり、か。
体の力が抜け、木の幹に持たれたまま座り込む。
何を今更、胸を痛めているの。分かってた事じゃない＿＿＿。
『……っ』
それでも、友を失う痛みは知っているから。
『……やっぱり、させるものかっ…！』
円堂達に、同じ思いはさせない。
ｺﾝｺﾝｺﾝ
『失礼致します』
清潔感のある真っ白な引き戸を開け、豪炎寺によく似た切れ長の目を見つめる。
彼は作業をしていた手を止め、真っ直ぐに見つめ返してきた。
『豪炎寺勝也さんですね。お電話を入れさせて頂きました、美麻です』
「何の様だね」
……ここは稲妻総合病院。
豪炎寺の父親がここの病院の院長だと聞き、昨日のうちに電話を掛けておいた。
もう夕方で、勝也さんの背後からは燃える様な夕日が差し込んできている。
『話をしに来ました。豪…修也君の事で』
「……留学の件か」
『はい』
頷くと、勝也さんは大きく溜息を
瞳に呆れや苛立ちを漂わせ、無言で私に内容を聞く。
『……単刀直入に申し上げます。修也君にサッカーをやらせてあげて下さい』
「申し訳ないが、それは出来ない」
『何故ですか？』
ほんの一瞬、勝也さんの瞳が揺れ動く。
間髪入れずに出した質問にだろう。
「……修也には
『＿＿奥様の、そして娘さんが理由ですよね』
「!!」
勝也さんの言葉を遮り、強めに言い放つ。
勝也さんが答える隙も与えず、私は次の言葉を口にした。
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Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» wwありがとう！！そうよね、不動絶対赤面してる！！(笑) <(_ _*)> ｱﾘｶﾞﾄｫ (2019年1月23日 20時) (
レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 『きゃ……！』とはなんだ『きゃ……！』とは！！かわいすぎるじゃないか！！普段クールな美麻ちゃんがそんな可愛いことをしたら不動がどうなると思ってるんだまったく！！素晴らしい！！← (2019年1月23日 18時) (レス) id: e3feac7888 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 奇凛さん» あああありがとうっ！！ (2019年1月11日 5時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
奇凛(プロフ) - なっなぜだ？なぜ通知がこなかったぁぁぁぁ見るのがものすごくおくれた。。。。気を取り直して、遅れたけど、続編おめでとう！ (2019年1月10日 20時) (レス) id: e605ff304b (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» 惜しい(笑) ここからあのシーンに入っていk((←ネタバレ ありがとおおおお(泣)頑張りますっ！！当日だから遅くないかもねwwメリークリスマス！(完全に遅い) (2018年12月26日 11時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vermut | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2018年12月25日 17時
