第102話 迷い ページ15
「タイガードライブ!!!!」
「爆熱ストーム!!!!」
二人以外、誰も居なくなってしまったグラウンド。
私は近くの木に隠れて様子を見守っていた。
どうしてもシンクロしない……原因は豪炎寺にある。
「……ほんとにやる気あるんですか!?」
「!」
近くで見ていた虎丸にもはっきりと分かるほどに、修也に集中力が欠けていた。
豪炎寺に向かって怒鳴りつける虎丸。
「全然集中出来てないじゃないですか!!可笑しいですよ!?いつもの豪炎寺さんらしくない!!」
「……俺は集中している。お前がついて来れてないだけだ」
自分のミスをも虎丸の所為にして。やっぱり、あの事が引っかかっているのか。
二人の様子に、胸が痛む。
「……そんな事有りませんよ。先輩の集中力が落ちてるから連携出来ないんです!!」
『!』
「何ッ!?」
虎丸が豪炎寺にここまで言うなんて……。
豪炎寺は虎丸の言葉に怒りを露わにし、睨み付ける。
それでも虎丸は圧に屈する事なく、豪炎寺を正面から見つめた。
「何かあったんですか」
「ッ……何も無い」
『虎丸…豪炎寺……(ボソッ』
何もない、と言われた時の、虎丸の悲しそうな表情。
何か悩んでいることは目に見えて分かるのに、頼ってもらえない、力になれないもどかしさ。
……豪炎寺はきっと最後まで隠し続けるのだろう。
「タイガードライブ!!!!」
「爆熱ストーム!!!!」
『……!!』
「「!」」
もう何十回、何百回目かのタイガーストーム。
そこには、今までにないパワーがあった。
豪炎寺の瞳から、迷いが消えた。
目の前の光景が信じられなくて、目を見開いたまま固まる二人。
「……い、今の……見ましたか…?」
「……ああ…」
「ゴールは割れなかったけど……割れなかったけど……!!」
「シンクロは……した…!!」
そう、完璧にシンクロしたのだ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» wwありがとう!!そうよね、不動絶対赤面してる!!(笑) <(_ _*)> アリガトォ (2019年1月23日 20時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 『きゃ……!』とはなんだ『きゃ……!』とは!!かわいすぎるじゃないか!!普段クールな美麻ちゃんがそんな可愛いことをしたら不動がどうなると思ってるんだまったく!!素晴らしい!!← (2019年1月23日 18時) (レス) id: e3feac7888 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 奇凛さん» あああありがとうっ!! (2019年1月11日 5時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
奇凛(プロフ) - なっなぜだ?なぜ通知がこなかったぁぁぁぁ見るのがものすごくおくれた。。。。気を取り直して、遅れたけど、続編おめでとう! (2019年1月10日 20時) (レス) id: e605ff304b (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» 惜しい(笑) ここからあのシーンに入っていk((←ネタバレ ありがとおおおお(泣)頑張りますっ!!当日だから遅くないかもねwwメリークリスマス!(完全に遅い) (2018年12月26日 11時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Vermut | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時:2018年12月25日 17時