第漆拾陸夜・「そろそろ」 ページ35
「ん〜じゃあ、そろそろ始めよっかぁ!!
さっきから俺が説明してる途中に頑張って俺を刺そうとしてる紅髪のお姫サマが
超ウザイしぃ・・・ね?」
そう言って不敵に笑うカルラ。
彼が一本指を立て、ある場所を指す。
そこには焦りながらも頑張ってカルラを武器で刺そうとしている紅玉の姿があった。
「隙有りだからってぇ・・・・そういうのはだめだぜぇ?
だってお姫サマには俺は殺せねぇもん。
まぁ、そんなに急かすのなら、早めに始めてあげよーぜ!」
そんな風にけらけら笑いながら言うカルラに、アルバはため息をつくと
一足長、足を前に出した。
「では、始めましょうか・・・・煌帝国軍。
エテルノ王国の大将はアルバ・・・俺です。
そして、煌帝国軍の大将は紅炎様ですね。
煌帝国軍は俺を、エテルノ王国軍は紅炎様を狙い、殺します。
紅炎様か、俺か・・・どちらかが先に意識を失うと負けです。
別に、死ななくでも良いのですよ・・・・意識を手放せば、負けです」
この戦争は要するに、私たち煌帝国軍はアルバを狙い、エテルノ王国軍は紅炎さんを狙う。
紅炎さんが先に意識を手放せば、エテルノ王国の勝利。
アルバが先に意識を手放せば、煌帝国の勝利。
それは完全に息の根を止めなくても、ただ意識を手放していれば・・・・
気絶していれば、勝利は決まるというわけだ。
アルバは大きく息を吸い、やがて、笑顔でこう言った。
「戦争を、再開しましょうか――――A様」
私たちは後々知ることになる。
『まだ、戦争は始まったばかりだ』
と。
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玲琉.(プロフ) - まーちゃんさん» こちらの方も読んでくれたんですか!?ありがとうございます!!番外編は区切りが悪いしよく分からないかもしれませんがこれ一つでendです。曖昧な、よくわからない感じにしたかったので。第参章もお付き合いよろしくお願いします! (2014年6月10日 19時) (レス) id: 7d3c1dd707 (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん - おおおお!番外編も面白そうな・・・!! (2014年6月10日 18時) (レス) id: 90194117f4 (このIDを非表示/違反報告)
紅凛檎(プロフ) - 玲琉.さん» うんっ!元気だったよー!!玲ちゃんもがんばれー!!応援有り難う* (2014年5月11日 8時) (レス) id: 66a5babc27 (このIDを非表示/違反報告)
玲琉.(プロフ) - 紅凛檎さん» 久しぶり!!!元気だった!?会いたかったよー!!*。うんうん!!またお喋りしよう!! 気がついたらもう第参章だよー作者もびっくりだよー←凄く気になるなんて、有難う♪これからも頑張るね!紅凛ちゃんも頑張って! (2014年5月3日 11時) (レス) id: 7d3c1dd707 (このIDを非表示/違反報告)
紅凛檎(プロフ) - 玲ちゃん、お久しぶりです!(´∀`*) 忙しくて中々来れなかったよ〜;また、お喋りしようね♪ 気がついたらもう第参章!?わぁお!早いなぁ!第参章の予告を、見て凄く気になるよ〜!これからも、頑張って!! (2014年5月3日 10時) (レス) id: 66a5babc27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玲琉. | 作成日時:2014年3月20日 22時