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Part4 ページ41

「どうでもいいけど、作者の処女作から今までの変化がヤバイわよね」
美音が、グラスのジンジャーエールをかき混ぜながら言った。
それに、他三人が同意する。

「私の作品を書き始めた頃は小学生終わりかけだったみたいですけど。出てくる歌い手と細かい設定の差が…」
天と地の差ですよ、と苦笑いする月弥。
「分かる。だって月弥さんの小説最初出てきたの天月さんでしょう?私めいちゃんですから」
その千鶴の言葉に美音が笑った。

「あの人広く深くよねぇ…最近は別界隈にも手ぇ出してるみたいだけど。よくやるわ」
呆れたように鈴が肩を竦めた。
「割となんでも適応するもの、あいつ。なんだっけ、ボカロに始まり歌い手踊り手、最近じゃあ男性地下アイドルと女性アイドル…。多いわ」
指折り数えた美音がうんざりしたように眉間にしわを寄せる。
千鶴がグラスの中のアイスティーをストローで一口飲んだ。


「まぁ、楽しそうなら良いんじゃないですか」
「そもそも作者のこととか私達は知ったこっちゃないですよ」
千鶴と月弥が二人続けて言った。
そして顔を見合わせて、ねー?と声を揃える。

「貴方達意気投合するの早いわね…」
「まぁ、仲良いのは良いことよ、ねぇ?」
鈴がそう美音に微笑むと、彼女も困ったような笑みを返した。



「おおっとぉ、ここで歳上組不仲説が浮上して参りました!月弥さん、これはどうでしょう」
千鶴が歳上組を煽り、月弥に話を振った。
慌てるも、取り敢えず乗っておく月弥。
「え!?…美音さんは気まずそうにしているので、そういうこともあり得るかもしれません」
「やめなさいよあんた達」
美音が鬱陶しそうに手をひらひらさせる。
そんな様子に、鈴は笑った。

「そうなのよぉ、美音ちゃん私に全然優しくしてくれなくってぇ…」
「あんったねぇ…!」
ふざけんのもいい加減にしなさいよ、と拗ねて美音はそっぽ向く。
それを見て、三人は顔を見合わせてくすくす笑った。

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作者名:月見だんご | 作成日時:2018年3月31日 23時

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