メカクシ団(非公式)の日常2

ある裏切り者の過去byセン ページ2

「……」

起き上がる。どうやらさっきまで寝ていたらしい。
今は5時。ちなみに汗だくだ。
嫌な夢を見てしまった。
私が……………………皆を裏切る夢。

…嫌だな。…え？何が？
………じゃあ、ちょっと話そうか。ある、裏切り者の話を。
話すと長くなるんだが…。それは、十数年前の話………


あるところに一人の女の子が居た。
その女の子は幼馴染みの男の子と遊んでいた。
女の子は、目の能力を使っていた。
そこに、白衣を着た男の人が居たんだ。

白衣を着た男の人は女の子の能力を見ると、女の子を連れていった。
幼馴染みの男の子は女の子の名前を何回も叫んだんだよ。それで、「連れてかないで！」って言って男の人を引っ張ったんだ。
でも、大人と子供の力、もちろん勝てるはずもなかった。

女の子はそのまま白い場所に連れてこられたんだ。
おかしな機械などが沢山あってね。女の子はある部屋に入れられたんだ。
そこにずっと入ってた。外の明かりがなくて…ものすごく不安だったんだ。

あるとき、部屋から出してもらえた。いや、無理矢理出された…かな。
そこで沢山の子達が居ることを知った。
皆、色んな機械に繋がれてたり、目の能力を使ってたり、白衣の人達に……殴られてたり…してた。

女の子は仕事だかなんだかで、目の能力を使ってた。
皆みたいになるのを恐れて。
仕事だと言われて出されるのは、何かの薬など、それをひたすら増やしていた。
その薬が何の薬かは、まだ幼い女の子にはわかるはずなかった。

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