第65話 長男の背中 ページ22
【引き続き、椿side】
誰も口を開かないこの部屋には、俺と梓のすすり泣く音だけが響く。
刻々と時間が過ぎていくなか、この沈黙を破ったのは、雅兄だった。
雅「そうだね。」
一言一言。雅兄はゆっくり口を開く。
雅「愚かな人間...か。この年になっても、まだ学ぶべきことはたくさんあるんだね。」
雅兄は歩き出したかと思うと、この部屋の窓を開けだした。
そのまま、外を向いたまま口を開く。
雅「長男なのに、情けないね。大切な家族のこと、全然わかってなかった。」
梓「長男とか....そういうの関係ないよ....っ!
家族のことだからこそ、家族でわかってあげないと...っ!!」
泣きながら弟は言った。
梓「ホント...僕たち...いったい....っ」
キュッと、雅兄の拳が強くなる。
今頃、雅兄は唇を噛み締め、涙をこらえているのだろう。
兄の大きな背中でそれを感じ取った。
長男は、一つ深呼吸をする。
雅「...そうやって」
長男はゆっくりと、俺たち三つ子に振り向く。
雅「そうやって失敗を繰り返して、"愚かな人間"は進歩していくんだよ。」
急に、突風が部屋に吹き込む。
カーテンが大きく揺れ、たまに隙間から見える月灯り。それはそれは美しいものだった。
雅兄、続いて俺たちの髪はユラユラとなびきだす。
目の前に、いつもの笑顔を振りまく兄がいた。
でも、いつもと違うのがひとつだけ。
彼の目元は、ひどく赤く腫れていた。
_______"愚かな俺らを、どうか許して"_______
ーーーーーーー
ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!
自分で書いといて自分で泣いちゃうわぁぁぁっ・゜・(ノД`)・゜・
なんて切ないんじゃぁ....(つд⊂)ウゥ
みなさん、お気づきか?
ディアラヴァが新作出しちゃったのじゃよ....っ!!!
そんでテンションMAXになってしまい、更新に至りますっ!!
塾のテストは終わったけど、すぐに期末ぅ(´・ω・`;)
理人なのじゃよ。
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ゆりか(プロフ) - 続きみたいです!! (2020年2月14日 18時) (レス) id: 1647bd3009 (このIDを非表示/違反報告)
ルチア(プロフ) - 続編もう一度書いて頂けませんか? (2018年6月12日 0時) (レス) id: 371a1d1c70 (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - まだ途中ですが面白いですね! それと…三つ子はそれぞれ椿、梓、棗と呼び捨てですよ (2014年12月24日 18時) (レス) id: 96c5361eab (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - それとリボーンっていうアニメ大好きです!!理人さんは知ってますか? (2014年9月8日 16時) (レス) id: 80a14c7e0e (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 私もアニメなしじゃ生きていけない!!って思います!今季のアニメってなに見てますか?私は最近魔法科高校の劣等生とか悪魔のリドルなどを見ています!!けど私すんでいるところが北海道なのでいつもパソコンで見てます!! (2014年9月8日 16時) (レス) id: 80a14c7e0e (このIDを非表示/違反報告)
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