口説きたい彼11# ページ20
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「…どこにも、いかないでください」
彼女から発せられたその一言は私の胸に深く刺さった。まるで、彼女が私が居なくなるのを“予言”しているみたいに。
否、予言ではないのかも知れない。
「ふふっ、Aは寂しがり屋さんだったのかな?」
「あっ…すみません!!」
「謝る必要なんて無いのだよ?」
彼女の手元は試着している服をぎゅっと握り締めていた。それに、彼女が私を触ったとき、私を生きているものとして扱ってくれた。
私はそれだけでも嬉しい。
矢張り、幹部は色んな場から狙われやすい。その上、自 殺愛好家の私を陰で憾み、憎んでいる者は多いのにも関わらず、彼女は本心で私にあァ、云った。
私はそんな彼女を己の物にしたいという独占欲で溢れかえるばかりだ。
「却説、その服を買って、デートの続きをしようか。A。」
「は、はいっ!!」
このまま、時が止まればいいのにと少なからず思ってしまった私は矢張り人間失格なのだろうか。
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母 - みじかい (2020年9月28日 1時) (レス) id: 049c48a071 (このIDを非表示/違反報告)
きみしにたもー - 弔藍さん» ありがとうございます!!!ありがたく承認させていただきました! (2017年11月14日 19時) (レス) id: 68b6b27599 (このIDを非表示/違反報告)
弔藍(プロフ) - きみしにたもーさん» 参加させていただきます。 (2017年11月14日 19時) (レス) id: cac47d7322 (このIDを非表示/違反報告)
弔藍(プロフ) - きみしにたもーさん» ありがとうございます。 (2017年11月14日 18時) (レス) id: cac47d7322 (このIDを非表示/違反報告)
きみしにたもー - そうでしたか、ありがとうございます。参加期限はありませんので、いいお返事お待ちしてます (2017年11月14日 18時) (レス) id: 68b6b27599 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tatsuka0822
作成日時:2017年9月9日 19時