真夏の夜は貴方を想う1【SS】 (ページ4)

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永遠ていう言葉なんてページ4

「それじゃあ、これから私はどうなるの？」

「来週にはこの家を出ることになったわ。
　高校も転校の手続き済ませてあるからね。」

「来週！？そんな勝手に決めないでよ！！
　さっきまで学校の友達と遊んでたんだよ！？
　それなのに急に来週から転校なんて言われても
　うんって言えるわけないじゃん！！」

いつもは素直に両親の言うことを聞いて
反抗なんてしたこと無かったのに今回ばかりは
黙っていられなかった。

「…っごめんね…うっ……
Aは何も悪く無いのにね…ごめんねっ…」
　

こんなに泣いてるお母さんを見てるのは
辛くてもうこれ以上何も言えなかった。

そうだよね、1番辛いのはお母さんだ。
永遠を誓った男に裏切られたんだもん。

私がお母さんを守らなきゃ。

そうしてお母さんと私は1週間後に
お父さんの居るその家から出た。

お父さんはその後どうなったのか、知らない。
別に知りたいとは思わない。

男はきっと馬鹿なんだ。

このことがきっかけで、私は男の人に
嫌悪感を抱くようになってしまった。