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再スタート ページ5
そして6月の終わり頃
新しい学校に登校する日が来た。
「A〜！早くしないと初日から遅刻
しちゃうわよ〜！」
「はーい！待って！今行く！」
家からは歩いて15分ほどの距離だけど
初日だからお母さんが送ってくれるんだって。
お母さんは新しい街にも慣れて
もうすっかりいつもの明るいお母さんだ。
それに比べて…
(あぁぁぁ…緊張する。吐きそう…
大体、3年の途中から入ってきたのと
仲良くしてくれるのかな…)
私は人生史上最高頂のイヤイヤモード突入中
そんなこんなであれこれ考えてるうちに車だと
10分もかからないからすぐ学校に着いた。
(あれ？前の学校より綺麗…)
校舎は前通っていた学校よりも新しくて
綺麗だったから憂鬱だった気分が少し軽くなった。
「よし！いつまでも不安がってちゃダメだよね！
お母さん行ってきます！」
「ふふ。Aなら大丈夫よ、お母さんに似て
美人で可愛いんだからすぐに彼氏もできるわ。」
「えー、ほんと？じゃあ彼氏でも作ってくるね。」
なんてお母さんに言われて、そう答えたけど
ほんとは彼氏なんて要らない。
どうせ、お父さんみたいに裏切るんだよ。
そんな暗いことを考えながら校舎へと入っていく。
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作者名：cherrys | 作成日時：2020年12月31日 2時
