検索窓
今日:2 hit、昨日:12 hit、合計:428,132 hit

我妻夫婦の波乱 ページ2

我妻「ほ、本当に!?いいんだよね!?」

"どうぞ"

ほのかな微笑みを浮かべる女性がいた

さらりと滑らかな髪は水を含んでいて

なんだか色っぽく肌に張り付き

奥さんの魅力を掻き立てている

薄紅に色づいた頰、少し緊張しているかのような姿

白い着物は新しく汚れを知らなかった

我妻「ど、どうしよう…痛くなったら言ってね?無理しないでよ!?」

"優しくしてくれるんですよね…?"

彼女は耳が聞こえなかった

現に数ヶ月にやっと聞き取れるようになった程度である

なので言葉が話せない。聞き取ることも苦手である

だからその白い手にはくしゃりと歪んだ紙を持っており

その中に彼女の思いが綴られるのだ

随分とむず痒く感じる会話だが

その会話こそ二人の関係の証拠である

夜の風が部屋を吹き抜けた

髪がふわりと風に持っていかれて

奥さんの胸元が少し覗いた

そこに消えていく水滴がまるで蜂蜜のような甘さを連想させる

耐えられない、可愛い。

そんなことばかり頭に浮かばなくなって

ついに善逸は優しく彼女を押し倒した

我妻「優しくできそうにない」

彼女の上に馬乗りになったものの

あまりの小ささに動揺を隠せない

抱き寄せても、唇を重ねても

実際に組み敷かないと分からないものはある

例えば彼女の美味しそうな音だとか

信じられないくらい甘く縋るような視線だとか

自分の欲の深さとか。

今すぐ食べ尽くしてしまいたい

その首筋に噛み付いて跡をつけてやりたい

耐えきれず首筋に顔を近づける

『……っぁ』

我妻「っ!!」

呼吸を繰り返すうちに熱のこもった吐息が首にかかった

思わず反応してしまった奥さんの声が

理性を溶かして、欲を掻き立てて

目の前のこと、奥さんのこと、この先の甘い声、

そんなことばかりを連想させるようになる

甘い、溶け出すような、たまらない。

なんだその声、可愛すぎる。

その声を聞けるのが自分だけというのにも激しく欲を掻き立てられた

我妻「身篭らせてやりたいよ」

身篭もっちゃうよ

彼女の薄い腹を撫でた

ここに自分の子供ができるのか

こんな小さな体に…俺の……

そんなことを考えて、ごくりと喉がなった

する、と帯を解いていくと

その日向に晒されることのなかった肌が現れる

"身籠もる…って、結婚したら身籠もるんですよ?"

我妻「え?…いや、その夫婦の営みを…」

『……?』

我妻「嘘でしょ…」

我妻善逸、生殺しの夜が始まった

嘴平夫婦の波乱→←竈門夫婦の波乱



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (741 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1760人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 短編 , 激甘
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みらい - リクエスト、ってできますか?出来たらでいいんですが、継国縁壱を書いてほしいです。更新頑張って下さい (2020年1月10日 20時) (レス) id: 1eb25293ec (このIDを非表示/違反報告)
akane_朱音 - 善逸の「嘘でしょ……」で草生えた。 (2019年11月4日 16時) (レス) id: 307f7ba1f6 (このIDを非表示/違反報告)
村人 - イチゴいちさん» ありがとうございました! (2019年10月10日 23時) (レス) id: edc7ee7394 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴいち - 村人さん» このコメ欄の下の方に作者名:ゆきぽん(さん)と書いてありますよね?そこのゆきぽんという字を押すと全作品が見れると思います!! (2019年10月8日 18時) (レス) id: 86b9e23d57 (このIDを非表示/違反報告)
村人 - 前の作品を拝見したことがあるのですが竈門夫婦の馴れ初めを読み返したくて作者名で検索をかけても鬼滅の刃シリーズにはなくて悲しんでおります。夫婦の馴れ初めをかいたシリーズはどこに行ってしまったのでしょうか?誰か教えてください。 (2019年10月7日 2時) (レス) id: edc7ee7394 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆきぽん | 作成日時:2019年9月1日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。