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竈門夫婦の波乱 ページ1

『よろしくお願い致します』

竈門「……うん」

夜の光が妖艶に揺れた

長い髪を切なく揺らしその宝石のような顔を隠す

天蓋のように顔にかかっているからか

炭治郎は相手の顔をよく見れなかった

となりにひいてある布団がやけに目に付いた

二つ並べられた枕に思惑を感じる

大きくため息をついてお相手の方をみる

白い着物に赤く色づいた唇

少し赤らんだ体は骨のように細く弱々しい

組み敷いたら折れる…!と懸念を募らせた

『…炭治郎様、ずっとこの瞬間を望んでいました』

竈門「…あんまり可愛いことを言わないでくれ」

『それはこっちのセリフです…!』

声を荒げた女がその顔を髪から覗かせた

琥珀色の瞳が満月のように夜に輝く

はっと息が呑まれそうになった

目があった瞬間に体の内側から独占されるような

もう後戻り出来ないような

そんな魔性の魅力をもつ顔つきである

他の人に触れさせては行けないと思う

思わず手が伸びて優しく布団に押し倒してしまった

甘い吐息が口から漏れた

目があっただけでこれか。

炭治郎は自分の行動に驚きつつも

欲望を抑えられなかった

竈門「……これから手荒くしてしまうかもしれない」

『全然、大丈夫です』

押し倒されても平然と話し続ける彼女

自分がこれからどうなるかなんて

知らないからこその余裕である

竈門「本当に、俺はどうにかなってしまいそうだ」

期待した眼差しで見つめられると

我慢強い炭治郎でさえクラクラする

こんなことがあのワガママな娘に湧くとは

昔の炭治郎からは想像もつかない

そう、彼女琥珀の美貌の持ち主だが

その性格は歪んでいて、

昔はとてもワガママであった

その天性の才能故に甘やかされていたのかもしれない

『頑張ったんです。どうにかなってください』

全てあなたに振り向いてもらうために。

そう優しい文句で炭治郎の心を殺した彼女

その揺れる瞳は強く炭治郎を欲していた

理性がくらりと崩れていく

『今でもやっぱりワガママですけれど…炭治郎様は許してくれますか?』

彼女がその細い指先を炭治郎の首に絡めた

汗が思わず滲むほどの体の暑さ

もう彼女の思うまんまに欲を掻き立てられている

されるがまま、口に甘いキスがおとされた

竈門「歯止めが効かなくなりそうだ。もしかしたら今日、子供が出来てしまうかもしれない」

『なに言ってるんですか?子供はキスしたら出来るんですよ?今、キスしたじゃないですか』

炭治郎、苦労の幕開けを迎えた

我妻夫婦の波乱→



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みらい - リクエスト、ってできますか?出来たらでいいんですが、継国縁壱を書いてほしいです。更新頑張って下さい (2020年1月10日 20時) (レス) id: 1eb25293ec (このIDを非表示/違反報告)
akane_朱音 - 善逸の「嘘でしょ……」で草生えた。 (2019年11月4日 16時) (レス) id: 307f7ba1f6 (このIDを非表示/違反報告)
村人 - イチゴいちさん» ありがとうございました! (2019年10月10日 23時) (レス) id: edc7ee7394 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴいち - 村人さん» このコメ欄の下の方に作者名:ゆきぽん(さん)と書いてありますよね?そこのゆきぽんという字を押すと全作品が見れると思います!! (2019年10月8日 18時) (レス) id: 86b9e23d57 (このIDを非表示/違反報告)
村人 - 前の作品を拝見したことがあるのですが竈門夫婦の馴れ初めを読み返したくて作者名で検索をかけても鬼滅の刃シリーズにはなくて悲しんでおります。夫婦の馴れ初めをかいたシリーズはどこに行ってしまったのでしょうか?誰か教えてください。 (2019年10月7日 2時) (レス) id: edc7ee7394 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきぽん | 作成日時:2019年9月1日 0時

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