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うずまきナルトの夢 ページ6

地図を見ながらアカデミーへ向かう。

思ったよりも分かりやすく書かれていて、難点を挙げるとしたら細かすぎて字が小さく見えることくらいだ。

案外簡単にアカデミーらしき所まで着いたのでアパートまで帰りがてら、近くにある”演習場”と書かれた場所にも寄ることにした。


街中から外れ、森林が鬱蒼とした広場に来た。


演習場って言うくらいだから、アカデミーに通うようになったらここで術を使ったりするようになることだろう。


果たして私はついていけるのか?


そんなことを考えて少し不安に思っていると激しい息遣いが前の方から聞こえてきた。


不審に思って木々の間を通り、枝をかき分けて行ってみると金髪でオレンジ色の作業着の様なものを来た後ろ姿が見えた。


疲れているのかひざに手を当てて肩で息をしている。


背丈からして同年代から一つ下というところだろう。

「ん??お前ってば…、こんなとこでなにやってるってばよ?」


私の存在に気づいたその少年はこちらを振り向いた。



「私はA。単なる散歩をしにここへは来たんだ。」



「俺ってばうずまきナルト!将来火影になるために今は修行中だってばよ!!」



ナルトは額に着けているゴーグルのレンズを光に反射させながらニカッと笑った。



「へー。そうなのか…ナルトはきっと火影になるよ!…何だかそんな気がするんだ。」


「本当かってばよ!?すんげー嬉しい!!…そんなこと言ってくるのってAちゃんくらいで、後はみんなバカにする奴ばっかだったからな…」


テへへっと笑うナルトの瞳が寂しそうだったのを、私はすぐに気づいた。


「言わせておけよ。ナルトの夢はナルトだけのチャンスなんだから誰にも邪魔される筋合いはないだろ?」

「そうそうそうそう!!Aちゃんの言う通りだってばよ!!やーっと分かる人が出てきた!」


「…それにしてもなんて輝かしい金髪なんだろう…。青い瞳はまるで透き通る海のようだ。」

「ヘッヘーン!嬉しい事言ってくれるってばよ!!じゃあ特別に今やってた修行の内容を未来の火影直伝で教えちゃおっかなー!ちゃんと着いてきてくれってばよ!?」

ナルトは得意気に笑う。


屈託の無い太陽のような笑顔。


それを見ればこの先どんなにつらくても、心配いらない。そう思えそうだ。


「是非ともお供を。」


私はナルトに負けないように笑った。


「それじゃあ始めるってばよ!」


こうして、私が木ノ葉に来た最初の日が幕を閉じた。

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Caesar(プロフ) - マスラさん» コメントありがとうございます!なかなか更新出来ないのですが応援してくださる方がいると思うととても嬉しいです! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
マスラ - とても面白いです!続き楽しみにしています。お忙しいとわ思いますが、更新頑張ってください!(*^_^*) (2018年11月6日 16時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - ありがとうございます!!学生なのであれこれ大変ですが更新がんばります! (2018年9月10日 7時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とても面白くて大好きです!更新頑張って下さい! (2018年9月10日 3時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - 深雪さん» コメントありがとうございます!!この所旅行に行ってて更新出来ませんでした。すいません!!頑張って進めるようにしますね! (2018年8月18日 19時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:julius | 作成日時:2018年1月1日 1時

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