火影 ページ5
「コヅチか...!まあ入れ。」
部屋の中にいた大きなヘルメットを被った老人が煙管の煙をあげながら口を開いた。
「久しぶりだな。ヒルゼン。」
「お久しぶりですわ。」
お婆さんが片足を下げてお辞儀をする。
コヅチ達も、ヒルゼンと呼ばれた老人も仲の良さそうに話をしている。
ふとヒルゼンがこちらに目を向けた。
「こちらの可愛らしいお嬢さんはどなたかな...?」
どう答えようかと戸惑っているとコヅチがお婆さんと目配せをした。
「実は...遠い親戚の子なんだが先日両親が亡くなってしまってな。私達はもう歳だからこの里で育ててやって欲しい。この子に必要なくなるまでは”大名の親戚”としてな。」
「良かろう。里を代表して歓迎する。」
「私達もそれなら安心だ。」
ヒルゼンの言葉に、コヅチ達は肩を組んで微笑んでいた。
夫婦がさった後、ヒルゼンが話しかけてきた。
「名は何という?」
「Aと申します。」
私は、言葉遣いに最大限の注意を払った。
出来が悪いと思われれば、格式高い大名の親戚とは全く関係ないことが一発で分かってしまう。
「お主、忍になる気は無いか?」
「忍?忍って、あの忍法を使うとか云う忍ですか?」
「そうじゃ。ワシが見たところその素質が備わっているようでな。きっと活躍できるようになるだろう。」
私は出来るだけあの夫婦の真似をしようと務めた。
「有り難い御言葉。感謝致します。」
「そうと決まれば、早速明日からアカデミーに通ってみるといい。ワシから話はしておこう。」
「ありがとうございます。」
建物から出て、ヒルゼンに渡された地図を頼りに、アパートへ着いた。
鍵を開けて入ってみると結構広い部屋で、必要なものは全て揃っている。
なかなか快適な暮らしができそうだ。
暇を持て余すのも何なので、アカデミーの下見に行く事にした。
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Caesar(プロフ) - マスラさん» コメントありがとうございます!なかなか更新出来ないのですが応援してくださる方がいると思うととても嬉しいです! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
マスラ - とても面白いです!続き楽しみにしています。お忙しいとわ思いますが、更新頑張ってください!(*^_^*) (2018年11月6日 16時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - ありがとうございます!!学生なのであれこれ大変ですが更新がんばります! (2018年9月10日 7時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とても面白くて大好きです!更新頑張って下さい! (2018年9月10日 3時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - 深雪さん» コメントありがとうございます!!この所旅行に行ってて更新出来ませんでした。すいません!!頑張って進めるようにしますね! (2018年8月18日 19時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:julius | 作成日時:2018年1月1日 1時