絶体絶命 ページ40
私は再不斬の目を見てびくっと震えた。
何というか…光がない。
サスケも最初に見た時はそんな気がしたが、こいつは全く比べ物にならない。
再不斬がカカシ先生に言った。
「写輪眼のカカシと見受ける。悪いがジジイを渡してもらおうか。」
「どうするの?先生。…私こんなのと戦って勝つ自信ないよ…!」
「A、お前ならやれる。」
カカシ先生は私に微笑んで頭を撫でた。
「卍の陣だ、タズナさんを守れ。お前達は戦いに加わるなそれがここでのチームワークだ。
再不斬...まずはオレと戦え。」
再不斬はとてつもない速さで移動する。
このままじゃ勝ち目は無い。
タズナを中心に背中合わせで守る。
隣にサスケがいるのが心強い。
大きな刀、灰色の肌、血走った目。全てが私の脅威だった。
次の瞬間、再不斬は水の上に立っていた。
_______
少し経つとカカシ先生は簡単に水の牢に閉じ込められてしまった。
こうなった以上、もう私達がやるしか無い。
物凄い殺気で気がどうにかなりそうだ。
そして、内心怯えている私達に再不斬が言う。
「偉そーに額当てまでして忍者気取りか…。本当の忍者ってのはいくつもの死線を超えた者のことをいうんだよ。…つまり俺様の手配書に載る程度になって初めて忍者と呼べる。お前らみたいなのは忍者とは呼ばねえ。」
「っ!」
ナルトが再不斬に蹴り飛ばされる。
「ナルト!!」
私はナルトを受け止めた。
「水分身も本体からある程度離れれば使えないはずだ。早く逃げろ!」
カカシ先生が叫ぶ。
逃げろ…?逃げろだって?一番頼りになるはずのカカシ先生。あなたが捕まった時点でその選択肢は自動的に消されてる!
逃げたって無駄、なら……戦った方がマシだ。
やるしか無い!
私がそう考えているとサスケが再不斬に攻撃を仕掛けだした。
手裏剣を何枚か一気に投げ、再不斬に蹴りを入れようとしたが投げ飛ばされる。
やはりサスケとはいえ相手が相手だ。
作戦なしには歯が立たない。
「サスケくーん!!」
「サスケ!」
サクラとナルトが叫ぶ。
しかし、そうしている間にも再不斬はじりじりと私達に近づいてきた。
一際それに近いのがナルト。
その目は恐怖に見開かれている。
私がナルトから目を背けたその時だった。
「うおおおぉ!」
ナルトが再不斬に立ち向かっていく。
「よせ!」と言うカカシ先生の静止も聞かずに再不斬に蹴り飛ばされたナルトの手に握られていたのは木の葉の額当てだった。
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Caesar(プロフ) - マスラさん» コメントありがとうございます!なかなか更新出来ないのですが応援してくださる方がいると思うととても嬉しいです! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
マスラ - とても面白いです!続き楽しみにしています。お忙しいとわ思いますが、更新頑張ってください!(*^_^*) (2018年11月6日 16時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - ありがとうございます!!学生なのであれこれ大変ですが更新がんばります! (2018年9月10日 7時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とても面白くて大好きです!更新頑張って下さい! (2018年9月10日 3時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - 深雪さん» コメントありがとうございます!!この所旅行に行ってて更新出来ませんでした。すいません!!頑張って進めるようにしますね! (2018年8月18日 19時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:julius | 作成日時:2018年1月1日 1時