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桃地再不斬 ページ39

舟に揺られている間に、タズナの状況を私はやっと理解した。



ガトーという極悪人が悪虐非道なことをして人々を苦しめていること、波の国は金銭不足でとてもBランク以上の任務の報酬を払う事が出来なかったということ。


でも…、



「正直に言ってくれれば良かったのに…。」



「言っても何もならん。仕方なかったのじゃ。」


私の言葉にタズナが応えた。


その目は海を見ている。


「いや、出来ることはあったはずだ。Aがいるからな。」


カカシ先生は私を見て続けた。


「A改め、こちらは、火の国第一大名の御息女だ。」


「!あ、あんたが…!」


それまで黙っていた舟漕ぎが口を開いた。


「確かにそう言われてみれば…!たまげたな…。」


タズナは目を見開いている。


「大したことないよ。」


私は照れくさくて目を伏せる。


それを見たサスケが鼻で笑った。


「良かったな。お嬢様?」



「もう…!なんなの…」


私はサスケを白い目で見た。


「満更でもないんだろ?」


彼はまだ微笑んでいる。


「そんなこと無いって…!」


私は腕を組む。


私達の視線がぶつかり、交わったその時、隣から声がした。


「サスケくぅん!私と見つめ合いましょっ!」


サクラが横槍を入れるように私を押してサスケの視界に入る。


押された私は握り拳を両拳に作って「キ〜っ!」と歯ぎしりした。



「何だ?Aってば、ここにも色男は余ってるってばよ。」


ナルトが自分を指さして言う。


「だからそういう意味じゃないって…!」


そんなことを言っていると、巨大な橋が見えた。


まだ未完成で、建設中のようだった。


「でけぇー!」


ナルトが言う。


「シーッ、静かに…。」


私は口元に人さし指を添えた。



舟を降りてしばらく歩いていると何かが空中を旋回しながら近づいてくる音がした。


「全員ふせろ!!」


カカシ先生がそういうのに対し、私は無意識のうちに飛び上がって避けていた。


「うわ…!と、飛んだ…!?」


私は着地してから小声で驚いた。



「へー、これはこれは霧隠れの抜け忍桃地再不斬君じゃないですか。」


木の上の人物に言ってから、カカシ先生は私達に続けた。


「下がっていろ、お前ら。こいつはさっきのやつらとはケタが違う。」

絶体絶命→←写輪眼の所有者、完



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Caesar(プロフ) - マスラさん» コメントありがとうございます!なかなか更新出来ないのですが応援してくださる方がいると思うととても嬉しいです! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
マスラ - とても面白いです!続き楽しみにしています。お忙しいとわ思いますが、更新頑張ってください!(*^_^*) (2018年11月6日 16時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - ありがとうございます!!学生なのであれこれ大変ですが更新がんばります! (2018年9月10日 7時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とても面白くて大好きです!更新頑張って下さい! (2018年9月10日 3時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - 深雪さん» コメントありがとうございます!!この所旅行に行ってて更新出来ませんでした。すいません!!頑張って進めるようにしますね! (2018年8月18日 19時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:julius | 作成日時:2018年1月1日 1時

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