邪魔者 ページ28
背中越しにサスケの体温を感じた。
風に目の前の木陰が揺れる。
私の心拍音が早く、大きくなっていく。
このいわゆるドキドキがサスケに伝わりませんように。と私は必死だった。
私達が隠れた茂みの向こうにカカシ先生がいるのが分かった。
本を読みながらこちらに気づかず通り過ぎて行く。
「行ったな。」
サスケに解放され、ふうとため息をついて私がへなへなと座り込んだ時背後から声がした。
「イチャイチャしてるとこ悪いけどさァ…。」
「！」
私とサスケは突然現れたカカシ先生に驚いて反射的に飛び退いた。
「Aだっけ？キミはまだ闘ってないよね？」
出て来てくれない？と言われた私は(折角良い雰囲気なのに)と思いつつ仕方なく前に出向いた。
「初の実践にして1度で忍術を成功させたんだって？」
「…？何でその事を？」
「あのNo.1ルーキーうちはサスケでさえ4日はかかったのを飛び入り参加のキミは1度で成功させている。おまけにペーパーテストの成績や授業態度も良好！みんな常に誰が出来るかは注目してるしね。」
「まさに忍になる為に生まれたと言っても過言ではない…か。」カカシ先生が最後にそう言ったのを私は聞き逃さなかった。
「その本しまうの？」
一応真剣にやりたいから。と答えた先生は本をポケットにしまう。
私は準備が整ったタイミングで次々と技をかけた。
既にプランは決まっており、頭の中には昨日あまり眠れずに考えた計画が浮かんでいる。
まず、アカデミーの授業でチラッと聞いてから何となく練習していた火遁·豪火球の術をカカシ先生に向かって発動させた。
私はサスケがやったように手早く印を組む。
「火遁！豪火球の術！」
大きく肺に息を貯めて火を吹き出す。
その火力で地面が削れ、予め埋めておいた煙幕に火がつき、一面が靄につつまれた。
それを利用して即座にカカシ先生の後ろに回り込んだ。
気づいた先生も私の方を向く。
これで一気に近距離戦に持ち込めた。
作戦が上手く運ぶので私は気分も良く、回し蹴りを入れた。
「ふっ…！」
思い切り力を込めた蹴りを白い頭に当てようとする。
それを躱すカカシ先生は表情に揺らぎが見えた。
私は躱された方向にクナイを投げ、トラップを発動させた。
「何っ！？」
左右、後ろからは囮用とトラップで降ってきたクナイと手裏剣の雨。さらに前には私がいる。
逃げようが無いだろうと思っていたが、次見た時、確実にカカシ先生に当たる筈のクナイは木の板に刺さっていた。
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Caesar(プロフ) - マスラさん» コメントありがとうございます！なかなか更新出来ないのですが応援してくださる方がいると思うととても嬉しいです！ (2018年11月6日 18時) (
レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
マスラ - とても面白いです！続き楽しみにしています。お忙しいとわ思いますが、更新頑張ってください！(*^_^*) (2018年11月6日 16時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - ありがとうございます！！学生なのであれこれ大変ですが更新がんばります！ (2018年9月10日 7時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とても面白くて大好きです！更新頑張って下さい！ (2018年9月10日 3時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - 深雪さん» コメントありがとうございます！！この所旅行に行ってて更新出来ませんでした。すいません！！頑張って進めるようにしますね！ (2018年8月18日 19時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：julius | 作成日時：2018年1月1日 1時
