スキャンダル ページ29
どうやら変わり身の術を使って木の上に逃げていたらしい。
チッと舌打ちをしながら次の攻撃に備えた。
カカシ先生は着地するとパタパタと手をはたいた。
これ以上戦う気はなさそうだ。
「まー、ここまでだと中忍レベルってとこかな。」
「何だ中忍か…。」
「いやお前らん中じゃ充分だろ。まだ下忍にもなってないんだから。でも、チャクラを使った技と戦略は下手したら中忍以上かな?」
で、鈴取んなくていいの?とチャリンとカカシ先生が持っていた鈴を鳴らした。
私は焦りを感じながらももう体が重くなっていることに気づいた。
いつも技一つ使うのに毎回チャクラを使っているので消費するのも早いのだろう。
私がその旨をカカシ先生に伝えると、丁度目覚まし時計がジリジリとけたたましい音を立てた。
目覚まし時計の音に私達4人もぞろぞろと集まりだす。
私はサクラと一緒にやって来たサスケをちらりと覗き見た。
先程のこともあって真っ直ぐ見ることが出来ない。
ふと、薄く生えた芝生の上に本が落ちているのが見えた。
恐らくカカシ先生のものだろうと拾う。
「カカシ先生。これ、さっき持ってた本じゃ…?」
「?あ、そうだった。ありがとう。」
カカシ先生に渡す時、本のタイトルが私の目に飛び込んできた。
「イチャイチャ…パラダイス…?イチャイチャ…あ!」
「今度はどうした…?」
「さ、さっきのことなんだけど…別にい、いいいいイチャイチャしてたわけじゃないよ!!」
(我ながらすごいかみっぷり…)
私は色々と思い出して顔を赤くしながら言った。
「
カカシ先生がじーっと疑いの眼差しを私に向ける中、渦中のサスケが口を開いた。
「そこまで否定するのも逆に怪しいだろ。」
「えっ…!!」
私が顔を赤くさせて戸惑うのを楽しむようにサスケが妖笑を浮べる。
混乱状態の私に、ワケありを仄めかされたサクラがヒステリックに問いかけてきた。
「何!?サスケくんとAまたなにかあったの!?どういうことよ?」
「Aってばこんな奴がタイプなのかってばよ…。」
サスケを睨みつけるナルト。
その状況に遂にカカシ先生が終止符打った。
「サスケとAの話は一旦終わりだ。この演習についてだがま!お前らはアカデミーに戻る必要”も”無いな。」
私はその言い方に違和感を感じた。戻る必要”も”無い…?
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Caesar(プロフ) - マスラさん» コメントありがとうございます!なかなか更新出来ないのですが応援してくださる方がいると思うととても嬉しいです! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
マスラ - とても面白いです!続き楽しみにしています。お忙しいとわ思いますが、更新頑張ってください!(*^_^*) (2018年11月6日 16時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - ありがとうございます!!学生なのであれこれ大変ですが更新がんばります! (2018年9月10日 7時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とても面白くて大好きです!更新頑張って下さい! (2018年9月10日 3時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - 深雪さん» コメントありがとうございます!!この所旅行に行ってて更新出来ませんでした。すいません!!頑張って進めるようにしますね! (2018年8月18日 19時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:julius | 作成日時:2018年1月1日 1時