サバイバル演習 ページ26
明くる日の早朝、私、ナルト、サスケ、サクラの4人は先生に言われた通りに演習場へ来ていた。
私は一向に来る気配のない先生を待つ為に木の枝に腰かけながら考えを巡らせた。
単身で向かっていっても勝てるわけが無い。
自分だけの力で勝つのは不可能だ。
忍道具を一式持ってこいと言われたってことは罠を張るという手もアリなのかもしれない。
すぐに体を起こして罠を張りに動いた。
木から木へ縄とクナイを結びつけていく。
アカデミーで習った通りにやったので、初めてでも簡単に仕掛けることが出来た。
ナルト達のところへ戻ると既に先生が来ていた。
それにしても予定時刻の5時を大幅に過ぎている。
「おっそーい!!」
ナルトとサクラが叫んだ。
「ごめんごめん。」と頭の後ろをかくカカシ先生。
「これだけ遅れたんだ。2人に言われてもしょうがないな。」
苛立ちを感じていた私は腕を組んでカカシ先生を睨みつけた。
「まぁそーカッカするなって、秀才ちゃん。」
当の本人はそういうと背負っていた大きなリュックから目覚まし時計を取り出す。
12時にタイマーをセットするとこちらを向いて説明を始めた。
「ここに鈴が三つある…。昼までにオレから鈴を奪えなかった奴は昼メシぬき!あの丸太に縛り付けた上に目の前でオレが弁当食うから。」
カカシ先生はきちんと並べられた丸太を見る。
ナルト、サクラ、サスケは一斉に腹を鳴らした。
一方、元々食べたり食べなかったりの不規則な食生活を続けていた私にはあまり応えなかった。
「だから朝飯食べるなって言ったわけか…。」
鈴を取れなければ任務失格でアカデミーに逆戻り。
ストレートに聞くんなら今回の課題は最低でも一人は落第するってことらしい。
私はカカシ先生を見た。
ダラっとした服と、額当てからボサボサと逆立っている髪の毛。
言っちゃ悪いがどこからどう見ても先生って柄じゃない。
だが気だるげな右目は何かを意図しているような気がした。
「何だ…?一体何を考えてる?」
「A!どうしちゃったのよさっきからブツブツ言っちゃって〜!もう始まったわよ!!」
「!ありがとう…。」
私、サクラ、サスケは蜘蛛の子を散らすようにばらばらに隠れた。
が、一人だけ堂々と前に出ていく者がいた。
ナルトだ。
「しょーぶったらしょーぶ!!」
「あのさぁ、お前ちっとズレとるのぉ…。」
真正面から戦いを仕掛けるナルトにカカシ先生が呆れたのがわかった。
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Caesar(プロフ) - マスラさん» コメントありがとうございます!なかなか更新出来ないのですが応援してくださる方がいると思うととても嬉しいです! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
マスラ - とても面白いです!続き楽しみにしています。お忙しいとわ思いますが、更新頑張ってください!(*^_^*) (2018年11月6日 16時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - ありがとうございます!!学生なのであれこれ大変ですが更新がんばります! (2018年9月10日 7時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とても面白くて大好きです!更新頑張って下さい! (2018年9月10日 3時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - 深雪さん» コメントありがとうございます!!この所旅行に行ってて更新出来ませんでした。すいません!!頑張って進めるようにしますね! (2018年8月18日 19時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:julius | 作成日時:2018年1月1日 1時